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アムステルダム国立美術館、料理とアートの本を出版
オランダはその昔グルメの国だった。17世紀黄金時代の絵画にはテーブルにあふれるばかりの魚、肉、チーズ、果物、野菜が描かれており、そのいくつかは今でも珍しい食品である。元アムステルダム国立美術館の館長であるヴィム・パイベスとフード・ジャーナリストのヨナ・フロイドがオランダの食を再考する「国立美術館クッキング」と題する本を出版した。オランダ料理で使われる50種の食材を使い、50人のシェフやパティシエが昔ながらの料理と新しく考案した料理130点を紹介している。

本の装丁とデザインは世界でも有名なイルマ・ボーム。クッキングシートのような材質の紙を使うなどユニークなデザインを採用している。レシピの他には、オランダの豊かな食文化の歴史を語る国立美術館所蔵の絵画が収録されている。果物やチーズといった食材から、ナイフやフォーク、珍しい食器そしてドールハウスで使われていたキッチンまで、約900点の画像が掲載されている。
新しいオランダ料理と伝統的なアート作品を同時に楽しめる本である。


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国立美術館、レンブラント作「夜警」の超高解像度画像を公開
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アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)が、レンブラントの代表作である「夜警」の超高解像度画像を公開した。3.79メートル×4.53メートルのキャンバスに描かれた「夜警」はおよそ350年前に描かれた油彩画で、経年による劣化が問題となっていた。通常は同館で常設展示されているが、2019年7月より公開修復「Operation Night Watch」が行われていた。

アムステルダム国立美術館館長のタコ・ディビッツは「プロジェクトのチームは最新技術を駆使し、可能性の限界をつねに広げている。この画像は研究者にとって重要な情報源であり、オンラインでレンブラントの傑作を詳細に鑑賞することができる」とコメントしている。
超解像度画像は 国立美術館レンブラント「夜警」 をクリックし、拡大して見ることができる。。「Operation Night Watch」は、「夜警」の経年を追跡し、劣化を防ぐためのスナップショットとして448億4687万7500ピクセル(約44.8ギガピクセル)という解像度で撮影保存するプロジェクトで、24行×22列=528枚の写真をつなげてニューラルネットワークで処理し、1枚の絵画写真に仕上げているとのこと。(Gigazineから引用)

アムステルダム国立美術館は他のオランダ国内美術館と同様6月1日に再開予定となっている。(画像はGigazine)

レンブラント没後350周年、誕生日に国立美術館で一般応募の絵画展示
今年は没後350年ということでレンブラントにちなむイベントが各地で行われている。7月15日はレンブラントの誕生日。アムステルダムの国立美術館では子供からプロのアーティストまでが応募した「レンブラントにインスピレーションを得た」作品575点を展示開始した。この誕生日記念プロジェクトには95カ国から8500人が作品を送付、この中から575点が選ばれた。

国立美術館のオープニングには691人の子供から大人まで「アーティスト」が勢揃いした。会場ではアーティストでありバンド「ノルマール」のシンガーであるベニー・ヨリンクが、誕生歌「Lang zal hij leven」を斉唱し、レンブラントの誕生日を祝った。 作品には「夜警」にちなんだものが96点、子供の作品が253点、そして132点のレンブラントの自画像が含まれる。国立美術館での展示は9月15日まで。

さて国立美術館の展示に外れてしまった悲しんだり怒ったりしている人のために、これらの作品を展示する会場もできた。ハーレムでは「除外された人のサロン(Salon des Refusés)」と題しヤン&ピート美術館で展示された。

歌舞伎がテーマの浮世絵寄贈、アムステルダム国立美術館で展覧会
歌舞伎をテーマにした浮世絵の展覧会が本日水曜日からアムステルダム国立美術館(ライクスミュージアム)で開催される。
これらの浮世絵は、ヘルウィグ・ケンペルス夫妻からの寄贈されたもの。国立美術館はこの寄贈を「世界に誇れる歌舞伎絵のコレクション」だとして感謝の意を表している。

歌舞伎は1600年ごろから日本で人気を博してきた大衆向け舞台芸術で、歴史上のヒーローや動物、幽霊、そして売春婦などをテーマに演じられている。浮世絵で歌舞伎の題材が取り上げられたのは18世紀に入ってから。歌舞伎を見物したあとに、記念に浮世絵を買うというのが当時では普通だったらしい。ヘンク・ヘルウィグさんと妻のアレンディ・ケンペルスさんは、40年間歌舞伎をテーマにした浮世絵を蒐集してきた。国立美術館のプレスリリースによれば、夫妻はパリで歌舞伎を観劇して以来大ファンとなり、まず1枚目の浮世絵をパリで買ったという。その後蒐集は続き1500枚となった。夫妻は多くの人に見てもらおうとコレクションの一部を寄贈した。
この展覧会は10月13日まで開催されている。

アムステルダム国立美術館、旧植民地スリランカやインドネシアへの美術品返還か
アムステルダム国立美術館は、スリランカとインドネシア政府といわゆる「略奪美術品」を返還することについて話し合うと発表した。Trouw紙のインタビューで、国立美術館のタコ・ディビッツ館長は「美術品返還はもっと早い時期にすべきだった。弁明の余地もない。」と語っている。再来週にも同美術館の歴史部のゴッセリンク氏がスリランカに飛び、古い大砲やバンジャルマシン・ダイヤモンドなどの返還について話し合う。このダイヤモンドはかつてはボルネオのサルタンが所有していたもの。スリランカ訪問の後、ゴッセリンク氏はインドネシアにも出向く。

旧植民地への美術品返還の動きは世界的に拡大している。今年の1月にはフランスのマクロン大統領が、旧植民地の西アフリカ・ベナンからフランスに持ち出された美術品を返還する方針を決めている。今回の国立美術館の美術品返還については、所有者がオランダ国家なので最終決定は政府が行う。先週には、オランダの国立世界文化美術館(ライデンの民族博物館とアムステルダムの熱帯博物館そしてベルグ・エン・ダルのアフリカ美術館の連合体)が、植民地美術品の返還についてレポートを発表した。この3館が所有する美術品は37万5000点にのぼる。この中の植民地から略奪された美術品の自主的返還については政府の決定に委ねられている。

KLM、機内サービスのワイン、国立美術館の絵画をラベルに
KLMオランダ航空はアムステルダム国立美術館と提携し、2018年5月から6月にかけ、同美術館所蔵の絵画をラベルにした「春の特別ワイン」を機内ビジネスクラスで提供する。

フェルメールの「小路(The Little Street)」やコールテの「ホワイトアスパラ」などオランダ黄金時代の著名画家の「春」をテーマとした5つの作品が選ばれている。高度の高い航空機内で飲んだ時の味わいは地上での味と違うことを考慮し、5種類のワインを選び、それぞれの味に合う春らしい作品をラベルにしている。

国立美術館所有の作品のラベル化は今後も続き、「夏の特別ワイン」「秋の特別ワイン」そして「冬の特別ワイン」が登場する予定。この美術作品のレベルがついたワインは今のところ機内でのみ提供されているが、オランダ国内での販売も検討中とのこと。KLMでは、この春から顧客の声やリクエストを反映し食事やワインを大幅にレベルアップ中。とくに、「Anytime for you」という好きなときに好きな食事をリクエストできるサービスは好評だ。