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News 100年以上個人所有されていた日本の傑作がライデンの民族学博物館に
歴史的に重要な屏風がライデン国立民族学博物館日本コレクションの目玉に

現在までその存在が知られていなかった、川原慶賀(1786頃-1860頃)の傑作が最近になり発見され、ライデン国立民族学博物館によって購入されました。この屏風は1836年頃の、出島に設けられたオランダ商館がある長崎湾の風景が描かれたものです。この屏風が完全修復に入る前に、2018年7月5日(木)から7月22日(日)の約2週間に渡りライデン国立民族学博物館にて特別一般公開されます。

同博物館館長のステイン・スホーンデルヴールドは「本作は慶賀作品の中でも大変ユニークなもの、慶賀が製作した唯一の屏風だと言われています。日本とオランダの歴史的な関係を壮観に描き出しており、本作がオランダの国立コレクションに入ることは非常に重要であると考えます。」と述べています。
この作品は日本コレクション、特に500点以上を有する世界最大の慶賀コレクションの中でも目玉になることでしょう。完全修復後、この屏風はライデン国立民族学博物館の中心的な展示品となります。

「長崎湾の出島の風景」は、絹の上に鳥瞰的視点で描かれています。1836年頃の作と推測されるこの八曲一双屏風のサイズは、高さ171cm、横幅470cmにも及びます。制作当時、オランダはヨーロッパ諸国の中で、人工の島・出島を通して日本との貿易が唯一許された国でした。屏風に描かれているオランダ船Marij en Hillegonda(マライ・エン・ヒレホンダ)は1836年にたった一度、日本へと航海しました。この作品は、川原慶賀が出島の裕福な住民に依頼され、制作したものだと考えられています。唐人屋敷や停泊した2隻の中国船なども緻密に描かれています。そして、墨で書きれた「慶賀」の名の下に、彼の通称である登与助(Tojosky)が朱色の落款印にアルファベットで表記されています。

その繊細な描写が故に、川原慶賀は「カメラを持たない写真家」の異名を持つ程でした。日本の文化や自然を色彩豊かに描き出した彼の作品の大半は、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(1796-1866) などのコレクターにより依頼され、製作されていました。
川原慶賀は例外的に出島への行き来が許されていたため、日蘭の関係性を絵画として記録に残す事が出来たのです。この機会によって慶賀は、この屏風に見られるような遠近法などのヨーロッパの絵画技術に触れ習得することができました。


2018-07-04

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