ニュース

オランダ人の小学校教師、世界のベストティーチャー10に選ばれる
オランダの小学校の先生、デイジー・メルテンスさんが世界のベスト・ティーチャーのファイナリストに選ばれた。デイジーさんはヘルモンドにあるデ・フュアフォーヘル(Vuurvogel)小学校で教えている。この世界ベスト・ティーチャー賞は特別な功績を残した先生に与えられるが、今回のコンテストには179カ国から1万人が参加した。

デイジーさんは2016年にオランダのベスト教師に選ばれている。今教えている学校には30カ国の国籍を持つ440人の子供がいる。多くの子供がオランダ語や学習の問題をかかえている。デイジーさんはこういう子どもたちのために、個別の学習目標やプロジェクトをつくることで子どもたちのやる気を引き出している。例えば、環境に優しいテーマパークをデザインしようといったプロジェクトだ。

デイジーさんは小学校で教えるほかに、教師のためのトレーニング活動も行っている。さらに子どもたちを巻き込んで、どういった教育がいいかなどをともに考えるといったプロジェクトにも積極的だ。詳細については、以下のページで。
この大会の結果は3月24日にドバイで発表され、優勝者には100万ドルの賞金が出る。


関連記事

オランダ首相会見、リスクが高いためロックダウン延長。小学校は5月11日から再開
21日19時から行われたオランダ首相会見にて、コロナウィルス対策の緩和や継続が発表された。4月28日までと暫定的に決まっていたコロナウィルス蔓延防止対策は、ほぼすべての事項で5月19日まで延長されることになった。「この決断は大変苦しいもの」と首相は会見で胸の内を語っている。ウィルスが完全に消え去っていない状態で、規制緩和を行うことはあまりにもリスクが高い、というのが延長決断の理由だ。現時点で、コロナウィルスによる死亡者数、入院者数、ICU入院者数ともに減少する傾向にあるが、医療従事者は手一杯の状態。緩和することでまたウィルス感染が広がれば医療崩壊を招く可能性がある。
4月21日の記者会見にて発表された規制緩和と対策延長は以下の通り。

* 小学校は5月11日から再開。ただしクラスの半数ずつ1日ごと交代で登校する。保育所や特殊学校は5月11日から全員が登校可能となる。
* 12歳以下の子供は4月28日から外で運動やスポーツが自由にできる。12歳から18歳の子供もスポーツが可能だが1.5メートルの距離は取らねばならない。シャワーはスポーツクラブやジムではなく家で浴びる。大人はこの緩和から除外されている。
* すべてのイベントや集会は8月31日まで開催中止。夏に開催予定のフェスティバルなどはすべて中止となった。
* 美容院やマッサージなどの人との接触を行う仕事もまだ再開はできない。ただし、歯科医や歯科衛生士はマスクや手袋を使用しているので営業開始できる。
*レストランやバーなどの営業(3月16日に発表された規制に適用される業種)もまだ再開できない。老人ホームなどの施設への訪問も同様だ。

政府は、5月19日の一週間前に規制が緩和されるか、さらに延長されるのかが決定する。

学校閉鎖続く公算大。全国一斉卒業試験中止。スーパーでの入場制限
これまで学校(小学校、中高等学校)は4月6日まで休校措置だったが、これが延長される公算が大きい。国立公共衛生環境研究所(RIVM)が、子供や若者によるコロナウィルスの感染拡大についての調査をしているが、その結果待ちである。調査は22日に始まったばかりで結果が出るまで6週間かかる可能性もあるという。

オランダでは義務教育最終段階で全国一斉最終試験(Eindexamens)が行われる。しかしコロナウィルス感染防止のため、今年は5月7日開始予定の一斉試験が中止となった。学校はこれまでの学業結果と学校が独自に行う試験の結果を元に、生徒が試験に合格するか否かを決めるという措置をとる。

スーパーマーケットやドラッグストアでは、一回に店舗に入れる顧客数を制限する。店舗では10平米あたり最高1人までという規定が適用される。これにより顧客と顧客の間が最低1.5メートル保てるようになる。さらに、カート(車輪付きカート)の利用が義務付けられる。これも人との間を広くとるのが目的だ。

オランダ、学校、飲食店など4月6日まで閉鎖決定
コロナウィルスのさらなる拡散を防止するため、オランダ政府はすべての学校、保育所を閉鎖することを決定したと日曜日発表した。またバーやレストランなどの飲食店、スポーツ施設も本日日曜日18 時をもって閉鎖しなければならなくなった。この措置はは4月6日まで続く。健康省のブラウンス大臣と教育省のスロブ大臣は日曜日午後に開かれた記者会見にて発表したもの。

学校は基本的に閉鎖されるが、医療、介護、警察、消防などの重要なセクターで働く親を持つ子どもたちは例外として学校や託児所は受け入れなければならない。飲食店のほかサウナ、セックスクラブ、(ソフトドラッグを売る)コーヒショップにもこの閉鎖措置は適用される。また先週木曜日に発表された「できる限り在宅勤務をし人との接触を避ける」という指令は、当初は3月いっぱいであったが4月6日まで延長されることになった。人との接触は握手やキスをしないだけでなく、距離は最低1.5メートルとるようにアドバイスしている。これは公共交通機関でもできるかぎり人と離れて座るなどが推奨されている。

さらにパニックに陥って買い占めに走る人が多かったが、「オランダには在庫は十分ある。」として買いだめを控えるよう呼びかけている。

オランダ初、ハーグで学校の登下校時間に車両通行止め
ハーグ市によればオランダで初めての「学校道路」を設置したという。子供の登下校時間に車両の侵入を禁止するというもの。学校付近の道路は封鎖され、車で子供を送り迎えする人は定められた場所に駐車しそこから歩いて学校まで行かねばならない。この措置を行ったのはキリスト教系モンテソーリ学校である「デ・アベール」。学校によれば、子供の登下校時間は自転車や車や徒歩の人々でごったがえし危険な状況にあった。このためこの「学校道路」の設置に至ったという。今後状況を見てハーグの他の学校地域でも同様な試みを行う予定だ。市によれば、ベルギーやイタリアで同じような試みがおこなわれていて成功しているという。

オランダの小学校、深刻な教師不足
オランダの小学校は深刻な教師不足に直面している。新学期(9月)に向けて現時点で3,500人の教師が不足している。夏休み後には1,400人の教師不足で学校を再開しなければならなくなると見られている。昨年も新学期も1,300人の教師不足で新学期が始まっている。

教師の数が足りない場合には学校はそれなりの対処をせねばならなくなる。授業時間を減らしたり、教育を専攻する学生を雇用するといった対処法は、教育の質の低下につながる。教師不足は昨年より5%増加しており、このまま行くと2027年には10,000人が不足すると試算されている。特にランドスタットと言われる西側の地域(アムステルダム、ハーグ、ロッテルダムなど)での教員不足が目立っている。特にオランダ語を母国語としない外国人の多い学校などが就職を希望する教師が激減している。例えばユトレヒトのダ・コスタスクールは生徒の95%がモロッコ系である。こういった学校に就任したいという教師は少なく、教育の質がますます落ちるという悪循環となっている。

教師不足を発想を転換して補おうという試みもある。ユトレヒトのカナールアイランドにある移民が多く教師が不足している学校では、ユニークな試みを行った。教師の代わりに1週間に一度ヒップホップのスターを呼び、子どもたちにヒップホップの歴史を教えたりラップを作らせ踊りを教えた。言葉やクリエーティビティーの発達に役に立った、と学校。