オランダで起業

ポートフォリオ・ニュースではオランダで起業したかたがたを定期的にインタビューしてご紹介しています。自薦他薦を問わずご興味のあるかたは、info@portfolio.nlまでご連絡ください。

ヨガと共感セッションを行う小倉雅子さん

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 ライデンでヨガ教室と共感セッションを始めたという小倉雅子さんにお話をうかがいました。とくに「共感セッション」という馴染みが薄いコンテンツはどんなものなのか?について詳しく聞いてみました。

P: ヨガはいつから始められたのですか?

M:  母がヨガを習っていたので、幼い頃から身近に感じていました。私自身が始めたのは、20代後半になってからです。ストレスなどからくる緊張型頭痛に悩まされたのがきっかけでした。ヨガを続けるなら、一から学びたいと思い、29歳のときに全米ヨガ・アライアンスというヨガの講師資格であるRYT200を取得しました。このRYT200では、アサナなどのポーズ実践技術のほかに、指導技術、解剖学、チャクラ、ヨガ哲学などを学びます。

P: ヨガと一口に言っても、ハタヨガ、アイアンガーヨガ、パワーヨガ、陰ヨガ、ホットヨガなどたくさんありますが、クリパーヨガはどういったものですか?


M: まず、基本的にヨガはどれも同じ源から発生したものです。古代インドでは宗教的行法でした。現在に続く世界的なヨガブームは、2000年代初めのハリウッドセレブがきっかけだと思います。宗教色を排除した、ポーズ中心のエクササイズ的なヨガが広がりました。
クリパーヨガは、屋号という感じです。特定の流派ではなく、自分が実際に経験したヨガの中から、良いと感じられるものを組み合わせています。古典的なヨガ体操がベースになっていますね。呼吸、アサナ(ヨガポーズ)、メディテーション、リラックスポーズなどを組み合わせています。自分が練習していないことは伝えられないので、日々練習していることを、生徒さんにお伝えしています。
とっても残念なことに、体が硬いから、ポーズが難しいからとヨガを敬遠するかたもいらっしゃいます。私がおこなっているヨガは柔軟性や体型、年齢、性別は全く関係ありません。というか、そもそもヨガは、誰でも親しめるはずなんです。
体を強くしなやかにしてくれる側面を持っていますが、それ以上の効果があるから面白い。精神的にも、たくましさや柔軟さも養われます。
心身ともに健康で、毎日清々しく生きたいと望む人は、みんなヨガに向いています。柔軟性や体力は関係ありません。その人に合ったヨガを一緒に探していくのが、私の役目であり楽しさでもあります。

P: 先程、私自身も雅子さんのヨガのレッスンを受けましたが、たしかに自分の呼吸を意識することができリラックスした気がしました。ところで日本でヨガのインストラクターになる前には何をなさっていたのですか。


M: 実は、芝居や表現の世界にいました。初めは、柄本明さん座長の「劇団東京乾電池」という劇団の研修生として芝居の勉強をしていたのですが、そのうち自分には合わないなぁと思い裏方へ。表現することや劇空間というものへの興味は変わらず強かったので、パフォーマンススペースの運営から照明、ときどき演者になるなど、多くのことを経験しました。
でもご多分に漏れず小劇場の世界で食べていくことは難しいので、昼間は一般の会社員として働き、夜はボランティアの運営スタッフとして働くという生活を5〜6年続けていました。そんな中、心身ともに疲れがたまり体調を崩してしまいました。とくに緊張からくる頭痛に悩まされ、これが後にヨガを始めたきっかけとなりました。
ヨガで、緊張型頭痛や首こりは改善されましたが、いまも完全には無くなっていません。でも、自分で体の癖や状態を把握して、痛みが出ないように予防する術が身についています。これは、私にはとても大きな変化です。今でも薬に頼るときもありますが、その頻度は激減しました。以前は、薬を飲んでしまう自分をだめだと決めつけていたのですが、それも一つの方法だと受け入れるようになったのも心の変化だと思っています。どんな自分もまずは受け入れて寄り添うことができるようになったのが大きいと思います。続けているヨガと共感セッション(後に説明します)が、今の自分を作ってくれていると言えます。

P: 以前ご主人で映像作家である小倉裕基さんにインタビューしたときに、女の子と縁のない人生を歩んできたような話をうかがいましたが(笑)、やっと射止めた女性が雅子さんだったのですね。どんなきっかけで出会ったのですか?

はい私です(笑)。運営スタッフをしていた場所で、満月のときにダンスをするという企画があったのですが、これを撮影に来たのが現在の夫である小倉裕基でした。彼のインタビューでもわかるようになんだか変な人なんです。でも、それが面白くてその後お付き合いが始まりました。それが27歳ぐらいのころだったと思います。
それから今から3年ぐらい前に夫がオランダに移住することになり、私もヨガのインストラクターをやめていっしょにこの地にやってきました。
最初の1年目は初の海外生活とオランダに慣れることで一生懸命でした。体質の改善にも励みました。そして今やっとオランダでもヨガを教える活動を自営業として始めることになりました。

P: ウェブページを拝見すると「共感セッション」という聞き慣れない言葉が載っているのですが、この共感セッションとはなにか教えてください。

共感セッションとは、「自分の話をただただ聴いてもらう」サービスです。まず、人間って誰でも自分の話を聴いて欲しいという欲求を持っていると思うんです。でもなかなかそれが叶わないのが、日常であり現実です。その大小さまざまな「聴いてもらえなかった」不満足が、相手や自分への尊敬と思いやりを奪ってしまっているという考えが根底にあります。
安心安全に話ができる場所や相手って、実はあまり見つからなくないですか?自分の話が完全にできると単純にすっきりしますよね。セラピーやカウンセリングとは違い、治療の要素はありません。ただ話を聴いて欲しい、気持ちを吐き出したいという時に役立つ場所です。
共感セッションでは、さらに自分の感情、本当に求めていることを知る、というステップを踏んでいきます。共感セッションを重ねていくと、感情表現が豊かになりますが、感情に振り回されることが減っていきます。私は、「お話のヨガ」とも思っています。「話をする」なんて無価値に思われるかもしれませんが、得られるパワーは、本当に計り知れません。人生やコミュニケーションが激変すると言えるくらいです。

この共感セッションというのは、Nonviolent communication(NVC=非暴力コミュニケーション)という考えが基盤になっています。NVCとは、暴力や対立、偏った物の見方をしないで、人を思いやる実りある対話へと導くためのコミュニケーション法です。私たちが毎日使っている言葉や表現は、決めつけや思い込みなどが染み付いています。これが時に、相手ばかりか自分自身をも傷つけたり苦しめたりするきっかけとなることもあります。あらゆる人間関係と自分自身との関係に役立ちます。今後はNVCの学習会も開催したいなと思っています。
詳しくは、ウェブサイトにも書いています。

P: 小倉さんは、一つ一つ言葉を選びながらインタビューに答えてくださいました。共感セッションというのは忙しい現代の人が自分を見つめ解放されるのに役立つコンテンツです。呼吸法を重視したヨガと共感セッションには共通したものがあると思いました。流行りのパワーヨガやフローヨガなどとは一線を画す、「無理をしない、体の緊張を緩める、心を開放する」というクリパーヨガを体現している小倉さんでした。


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