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スキャンもレジもなし、買い物したらそのまま外に出られる店
オランダ大手スーパーのアルバート・ハイン(AH)では、レジなしミニ店舗「Grab and Go」をザーンダムに開店した。自分で購入した品物をスキャンしてカードで支払うという店舗はAHだけでなくオランダでもイケアなど数々あるが、全くレジなしの店というのはここが初めて。

「家にいて冷蔵庫からものを取り出す感覚。」とAHはウェブサイトで新システムを紹介している。顧客はまず入り口で銀行カードやアップルウォッチなどをスキャンする。そして中に入ったら好きなものをかごに入れ、そのまま出口で買ったものが表示されるモニターをチェックし、金額などがあっていればそのまま外に出るという仕組みだ。AHがレジなしショップを開店したのは、実は今回が初めてではない。昨年も同様な形式の店をオープンしたが、そこでは特別な支払い用カードが必要だった。今回の店では自分の銀行カードや支払い機能つき携帯があればOKという革新的なものだ。

店舗内の各所に設置されたカメラで顧客が何を取り出しているかが撮影され、これがレジとして機能するという仕組み。この試験店がうまくいけば、オフィス街や新住宅地などでミニショップが必要な場所に同様な店を開くと、AHは意欲を見せている。


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スーパー「アルバートハイン」、無人でレジなしの未来型ショップオープン
オランダ大手スーパーマーケット「アルバートハイン(AH)」は先週スキポール空港の外に14平米の従業員なし、レジなしという未来型ショップをオープンした。この店はコンテナを使った小さなものだが、将来の拡大を目論んでいる。消費者にとっても長い列に並ぶ必要がなく、時間が節約でき簡単なシステムである。

デジタルショップと名付けたこの店を開店するまで、AHはザーンダムにある本社で実験を重ねてきた。AHでは顧客が自分で商品をスキャンして、無人レジでカード支払いをするシステムはずいぶん昔から取り入れているが、スキャンなしレジなしというのは画期的である。

顧客は店に入る前に支払用カード(デビットカードなど)を入り口でスキャンする。店のなかで好きなものを取り外に出ると金額がカードから引き落とされているというシステムだ。店のなかには20台のカメラと数台のスキャナーが設置されており、ものが取り出されると反応する。

実はこのシステムは米国ではアマゾンがすでに採用していて、Amazon-Goショップは185平米という大規模なものまである。スキポールのAHはまだ初期の段階で規模は小さく1度に3人までしか中に入れない。ただしアマゾンのようにアプリをダウンロードをする必要もなく、支払いカードがあればすぐに使えるというのがAHの無人ショップ。
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スーパーマーケット, 孤独な高齢者のための「おしゃべりレジ」を設置
1日中誰とも話さない高齢者はオランダでも少なくない。スーパーマーケットはこぞって孤独な高齢者が人々と会話できるようなサービスを始めている。オランダのほとんどのスーパーマーケットには無料でコーヒーが飲める「コーヒーコーナー」が設置されているが、これも孤独な人々に他人と接する機会を提供するのが目的だ。ユンボ(Jumbo)のブラバント州フレイメンの店舗では「おしゃべりレジ」を新規に設置した。スピードを追求するレジでは、なかなか店員と話す時間もないが、このレジでは高齢者がゆっくりとレジ店員と会話を楽しめる。急ぎの人はこのレジに並ばずに通常レジに行けばいい。

このスーパーではコーヒーコーナーでもおもしろい試みを実施している。コーヒーやお茶を飲みながら「ヘルプ募集フォーム」に記入できるのだ。例えば「家の電球を取り替えてくれる人」や「話相手になってくれる人募集」といった小さなヘルプである。このコーナーではボランティがやってきて高齢者とおしゃべりもする。ユンボではこの店舗の試みがうまくいけば他の場所にも拡大する意向だ。

ブレダにあるスーパー「アルバートハイン」でも孤独な高齢者のためのサービスを行っている。各店舗が高齢者基金(Ouderenfonds)と協力しイベントを企画。例えばイースターにブレダにある大教会に200名の高齢者をブランチに招待したり、店内で高齢者がケーキを焼くといったものまで大小様々な企画である。どちらのスーパーも、こういった高齢者サービスは利益にはつながらないが社会奉仕として行っている。もちろん「気持ちよく」買い物ができれば長期的には売上に反映されると担当者は述べている。

オランダ、クレジットカード支払い手数料撤廃
ウェブショップでの支払いにクレジットカードを利用すると手数料がかかる場合があったが、これが本日から施行されるPSD2法によりこれが禁止される。(PSD2法に関しては19日の記事参照)

これまでオランダのウェブショップ、ときには実際の店舗での支払いにクレジットカードを使用すると数%の手数料がかかることがあった。航空券の支払いも銀行口座から直接支払われるiDeal(ピン支払い)より10ユーロ程度高いことも多かった。EUのPSD2指令では、欧州で運営されるウェブショップの支払い方法がクレジットカードであっても手数料徴収は禁止としている。これに基づき、本日から施行されるオランダのPSD2法のもと、これが禁止されることになった。PSD2法の背景には、消費者の支払い選択肢を広げるという目的もある。ただし、企業用のクレジットカードは例外で、追加料金の徴収は許可されている。ピンなどの支払いによる手数料は消費者でなく、ショップ側が負担することになる。

オランダではクレジットカードによる支払いは減る一方だ。オランダ支払い協会(Betaalvereniging Nederland)によると、オフライン(実際の店舗)でのクレジットカード利用は0.6%に過ぎない。ピン(銀行口座と連携しているカード)での支払いが62%と最も多い。ただしオンライン(ネットショップ)での支払いは別で15%がクレジットカードによるもの。一番の人気は手数料のかからないiDeal(ピン)支払いであるのは、オンラインでも同様である。

オランダのスーパーAHで、レジなしサービス開始
自分で買ったものをマシンに記録しこれをレジで自動支払というシステムはこれまで存在したが、今度は全くレジを通らないで買い物ができるシステムが登場した。オランダ最大手スーパー、アルバートハイン(AH)は今日から2店舗でこのサービスを開始する。アメリカのアマゾンに次ぐサービスで今後ますます増えるとみられる。

アマゾンは今年の初めにシアトルでレジなしのスーパーマーケットを始めている。顧客は購入する品物を携帯電話でスキャンするだけ。買い物が終わると合計金額が自動引落となる。アルバートハインが始めるシステムは少し違い、まず顧客は買い物用のカードをもらう。買い物をするたびにカードをスキャンするところまでは同じだが、その後店を出ると自動的に合計金額が引き落とされるという仕組みだ。引き落としは店を出てから10分後に作動する。このカードの代わりに携帯電話も利用できるが、現在はアンドロイド携帯のみ。iPhoneはまだ使えない。

今日からこのサービスはアムステルダム医療センター(AMC)の中にある2つのAHで始まる。来週からはアムステルダム中央駅のメトロ駅にあるAHで開始するが、その後他の支店でも開始予定だ。

今年の始め、スーパーSparでも同様なサービスを試験的に行ったところ結果は上々だったという。このサービスを使う人は通常より買い物金額が増えるという結果が出ている。さらに懸念されている万引きや支払いなしで通り過ぎるという件数は増えていない。


オランダでのクレジットカード利用減少の一途、ピンパス利用が大幅に増加
オランダではクレジットカードの利用が減少の一途をたどっている。ここ数年店舗でのクレジットカード支払いは3.3%程度だったが、昨年は2.4%にまで落ち込んだ。金額では45億ユーロから33億ユーロへの減少である。クレジットカードの利用が減っていないのはガソリンスタンドとファッション関連の店舗。それでも3%程度である。高額商品で2%、その他では1%以下と利用度は低い。数字にはウェブショップでの支払いは含まれていない。

これに対し、利用度が高まっているのがピンパス(銀行口座から直接支払われるデビットカード決済)。初めて現金取引回数を超えた。現金での支払は34億回から32億回へと減少したのに対し、ピンパス支払いは29億から32億回へと大幅に増加した。

ピンパスの利用増加の背景には5ユーロ以下の少額決済が可能になったこと(2011年)、そして10ユーロ以下の暗証番号なしでの支払い(2014年)も可能になったことがある。最近ではカード決済のみで現金を受け取らない店も増えている。金額では現金が400億ユーロ、ピンパスが930億ユーロ、そしてクレジットカードが32億ユーロとなっている。

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