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新型ウィルスに関するFAQ (在オランダ日本国大使館)
すでに多くのかたがメールなどで通知を受けていると思いますが、在オランダ日本国大使館が、最近の新型コロナウイルス感染症に関連する様々な状況を受け、アムステルランド病院内のジャパンデスクと協力して作成した新型コロナウイルス感染症に関するよくある質問Q&A(オランダの場合)です。以下のページに掲載されています。

大使館での電話相談窓口や日本語に対応している病院,救急の電話番号などが載っています。



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コロナウィルス免疫に関するRIVMの見解
これまで、コロナウィルスに感染した人や軽い症状が出た人にはすでに免疫ができていると信じられていた。しかし昨日国会でオランダ公共衛生環境研究所(RIVM)のファン・ディッセル所長は、「軽い症状が出た人に必ずしも免疫ができているとは限らない。」と発表した。つまり十分なウィルス抗体が体内に構築されていないというのだ。この軽い症状が出たという人たちが、ウィルスの蔓延の原因となっている可能性も高い。現在2500ヶ所にある特別養老看護施設のうち900ヶ所でコロナウィルスの感染が報告されている。

RIVMはコロナウィルス免疫についてはさらに調査を進めるが、一番重要なのが検査数であるとしている。現在の検査数では全く足りていない。検査数を増やし、感染者が誰と接触したかを追跡するのが蔓延防止に役立つとRIVM。ただこの追跡は、コロナウィルスが蔓延する前に行われた場合に役立つが、すでに時期遅しだというのが政府の見解だ。そこで持ち上がったのが追跡アプリである。感染者がどこに行ったのかがわかるアプリで、その感染者に接触した人には外出禁止の警告が出るという仕組みだという。ただし、このアプリはプライバシーの問題だけでなく、技術的な問題などを抱えており、実施されるには時間がかかりそうだ。

オランダ集中治療室連盟(NVIC)のホマー会長(Gommer)によれば、ICUに入院する患者数が横ばいになっている。これは喜ばしいニュースである一方、現在の規制を緩めたらこの数が急増することも意味する。もし6月1日に規制を緩和することになると、その後10,000のICU床が必要になる可能性もある。こうなれば医療崩壊だとホマー氏。現在オランダでは最大2400床を確保しているが、これ以上になると、ICU専門従事者の数も足りないばかりでなく、ICUに入れる患者の選択が行わざる得なくなる。専門家は「暗いシナリオ」に関しても今のうちに真剣に話し合うべきだとしている。

オランダでのコロナウィルス蔓延防止対策効果は?
オランダ公衆衛生環境研究所(RIVM)は先週、現在実施されているウィルス蔓延防止対策が効果を見せると予測したが、実際にはそこまでの効果が出ていない。とくに集中治療室(ICU)へ入院を余儀なくされている患者数を見ると予測を上回っている。このまま行くと4月の半ばにICUに収容される患者数は2500名となるというのが現状から見た最も可能性が高いシナリオとなる。これは先週の予想を上回る。先週には1000人分のICUベッドが必要であるとRIVMは発表していたが、すでにその数に達している。予想を上回っている要因は、ICUへの入院日数が当初の予測である10日間から23日間に伸びていることだ。10日では完治しない。さらにここ数日の患者数の増加もこのICU入院者数に拍車をかけている。現状、オランダのICUの収容余地は1100人分しかない。

ただし状況は悲観的なものばかりではない。対策の目的である病人数の平坦化(ピークをより平坦にする)はすでに見られている。つまり対策が実施された3月16日以前は、ひとりの患者が2人に感染させていたという統計が出ていたが、現在では1人の感染者がウィルスを移す数は1人に減っている。さらに、感染者数の増加は予想よりも高いものの、速度を落としている。

3月29日現在の感染者数(検査の結果陽性反応が出た人)は10886名。入院者数累計3483名。死亡者数771名となっている。ただし検査数が少ないため実際の感染者数はこれよりずっと多いとRIVM。

オランダ、コロナウィルス検査数が少ないが、今後は?
オランダではコロナウィルスの検査能力(1日に検査できる件数)が低い。これに対し医療担当のデ・ヨング大臣は、26日検査能力の向上のために特使を任命したと発表した。この特使とは、オランダを代表するバイオケミカル企業DSMの元CEOファイケ・シーべスマ氏である。シーベスマ氏は検査に必要な薬品の原料を世界のどこで入手するかに長けており、オランダ国内での検査薬製造を目指すという。

現在オランダでの検査件数は最大2000件に限られている。つまりコロナウィルス感染の可能性があっても検査を受けられない人がいるのが現実だ。デ・ヨング大臣は検査能力を拡大し医療現場だけでなく他の分野でも利用できるようにしたいとしている。

現状では、コロナウィルス感染の兆候がある患者もホームドクターでは自宅療養を命じている。病状が悪化した場合にのみ病院へ行くことができる。ただし病院でもすべての患者がPCR検査(コロナウィルス検査)を受けているわけではない。自分でコロナ感染が疑わしい場合でも個人用の検査キットは入手はできない。オランダのこれまでの対策は、「熱がある人は家から出ない」だったが、今週の月曜日から「同居の家族も外出禁止」と一段階厳しいものとなった。この措置は、国立衛生環境研究所(RIVM)によれば、この対策強化により「韓国の隔離政策」と変わらなくなったという。

しかしながら隣国のドイツを見ると、オランダの検査能力をはるかに上回っている。これは10年前のメキシコ風邪の流行の際も同様だった。なぜオランダの検査能力が低いのか? いろいろな要因が挙げられているが、ひとつには、スイスのロシュ社(Roche)が検査薬を独占しているという調査結果が出ている。デ・ヨング大臣はロシュ社に対し、検査薬に必要な原料を公開するよう求めている。さらに政府はこの一社への依存を軽減するよう独自の検査薬の開発にも力を入れたいとしている。また即時検査キット(これもロッシュ製なのだが)も、現在RIVMとエラスムス医療センターにてその信頼性を調査している段階だ。来週、あるいは遅くとも再来週までにこの結果が出るはずだという。

オランダのコロナウィルス対策、長期的な効果を期待
オランダ公共衛生環境研究所(RIVM)の感染病対策センターのディレクターであるヤープ・ファン・ディッセル氏は、25日の国会にて患者数の増加率が若干下がっていることを指摘し「政府のコロナ対策には効果が見られる」と発表した。これまで感染者ひとりが他の人にウィルスを感染させる数は平均2−3人だったのが、現在では統計上では一人となり、感染者数は増加するものの安定化すると、ファン・ディッセル氏。ただし、対策は長期観点からは効果があるものの、今後数日間での感染し重病となる患者数増加は免れないとしている。

またオランダ集中治療(IC)連盟の会長であるディーデリック・ホマース氏は、「現在全土の病院に約600人がICで治療を受けているが、来週にはこの数は1600人の上ると予想される。このうち1100名がコロナウィルス感染者だ。」と延べ、ICのベッド数が足りなくなることを懸念している。フークストラ財務省大臣は同国会にて、政府の援助は引き続き行うものの倒産する企業は増えるという予測を発表した。

RIVMの発表によれば3月25日現在、感染者数は前日より852人増え6412人となっている。死亡者数は同80人増加で356人。

オランダ政府、コロナウィルス対策規制を強化
23日午後7時記者会見が開かれ、ルッテ首相、フラッパーハウス司法大臣、デヨング医療担当大臣が発表をおこなった。ロックダウンまでは行かないが、今回敷かれた規制は前回の規制をさらに強化するものである。

これまで100名以上の集会(イベント)が禁止されていたが、集会は人数にかかわらず6月1日まで禁止となる。これによりコロナウィルスの感染拡大を防ぐのが目的である。人との距離を最低1.5メートルとらねばいけないという規則は変わらない。違反した場合には罰金が課せられる。規制は各市町村によって異なる場合もある。人が集まる場所、たとえば店舗、駐車場、遊技場、公園、海岸などの閉鎖は各自治体が決定する。

規則に違反した場合の罰金は個人で最高400ユーロ、店舗などの企業では3000−4000ユーロが課せられる。店舗は顧客が1.5メートルの距離が保てるようにしなければならない。
このほか、これまで営業が許可されていた美容室などのサロンは顧客との距離が近いため営業中止となる。屋外のマーケットは今のところ開催は許可されている。ただし1.5メートルルールは守らねばならない。学校は現状4月6日まで閉鎖だが、これが延長されるか否かはその時点で決まる。

不要不急以外の外出は控えるという規則だが、小さな子どもたちは外で集まって遊べる。フラッパーハウス大臣は「買い物や散歩はいいが、ひとりで行くこと。また買い物は人混みを避けること。」と付け加えた。家に人を招待する場合は最高3人まで。もちろん1.5メートルルールは守る。ホームパーティは厳禁だ。

家族の一人が発熱した場合には、全員が外出禁止となる。ただし社会に必要不可欠な職業に就いている場合は除く。



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