オランダあれやこれや

いろいろな人が書くオランダにまつわるエッセー。書き手、常時募集しています

マスクなんて本当はしたくない
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みなさん、こんにちは。
だんだんあたたかく、明るくなってきました。
オランダでは先日21日の昇天祭が今年最初の夏日となったそうです。最高気温が26度ですって。免疫もさぞや上がったことでしょう。
テレビには、海岸にたくさんの人が押し寄せる様子が映されていました。
暴走した水牛の群れが右往左往しているかのようなその光景に、私は息をのみました。
仕事や学校のために外に出ていく気はなくとも、人生を愉しむためなら命も惜しくない。
オランダ人たちのその姿勢に乾杯。好きですよ、そういうとこ。

さて、先週のニュースはコロナ関連ばかりでした。
何しろ、コロナに関連して、重大な発表が次々とされた一週間だったのです。
https://www.portfolio.nl/news/buz/show/3068
6月1日から、オランダでは公共交通機関でのマスク着用が義務となるようです。
マスクをしていないと95ユーロの罰金で、いくら注意してもマスクを買わなかった場合は、350ユーロまであがるのだそうです。
あーあ、マスクか!
しないといけませんかねえ。

私はマスクが大嫌い。自分がするのも、人がしているのも。
ですからトランプ大統領が、「マスクはした方がいいと思うが、自分はしない」と言った時には大いに共感しました。
ああ、こういう事言ってもいいだなあって。
そして世界的にその発言がバッシングされた時には大いに委縮しましたよ。
ああ、やっぱり言っちゃいけないんだなあって。

つい最近までオランダでは、マスクなんて何の意味もない、あんなものは気休めにもならないと言われていました。
今でもマスクをしている人はあまり見かけないのですが、6月1日からはこの光景も変わっていくかもしれません。
この決定を受けてかどうか、ネットでは端の広告に、ちらちら洋服ブランドの布製マスクが入り込んでくるようになりました。すでにもう色々なのがあるんですよ。
色がきれいなのや、柄ものや、本格的なガスマスクや、黒くてクールなのや、Tシャツとセットのやつも。お手製でとても可愛いのを作っている人もいますよね。
ムスリムの女の子で、時々とてもおしゃれなブルカやヒジャブを着用している人がいます。あんな感じで、今後はマスクでも個性を主張していく時代がくるかもしれません。
私自身はマスクをつけている人を少し怖いと感じますし、全員が同じ白マスクをつけている国会などを見ると、正直世の中に怯えます。
でも、みんながバラバラの可愛いマスクをしていたら、少しはマシかもしれませんね。

ムスリムといえば、フランスでは公共の場所でのブルカなどが禁止されてました。
マスクはどうなのだろうといえば、やはりオランダと同じで、公共機関での着用が義務づけられたそうです。ということは、フランスにいるムスリム女性は、頭は隠しちゃいけないけれど、マスクはしなくちゃいけないということになります。

本当に国なんて勝手なもんだし、文化だって勝手なもんですよ。
欧州に住んでいるムスリム女性は常に価値観の相克の矢面に立たされていると感じます。
家では夫だの家族だの社会だのにあれをしちゃいかん、これをしちゃいかんと指図され、社会からは逆にそれはけしからんと言われ、そこにまたコロナの新ルールが加わってくる。
本人がどうしたいかなんてことは置きっぱなし。
相反するルールでがんじがらめですよ。
日本に生まれて良かったあ。
でもオランダ人に生まれたらもっと良かった。
更に言えばフィンランドに生まれたかったな。
フィンランドは最高。
フィンランドの首相は34歳の女性で、両親はレズビアンだそうです。
いってもね、フィンランドの偉大さは、本人の能力だってもちろんあるけれど、自分よりも年下の美人の指示に従うことに、感覚的な抵抗を感じない親父さんたちがマジョリティだということです。
偉大なるフィンランドの男たちに乾杯。

それにしても、・・・あーあ。マスクか。
いやだなあ。