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要塞の島「パンプス」完全自給自足に
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アムステルダムから約20km東の町マイデン(Muiden)の近くに浮かぶ要塞島パンプス(Pampus)が、太陽光と風力を使って完全エネルギー自給自足の島となる。歴史を紐解くと実はこの島は自給自足の島だったことがわかる。1887年にアムステルダム市の防衛のために作られたこの人工島は、外部からの供給なしに200人の兵士が長期間滞在できることができた。その後2回の大戦を経て、ほとんどの建造物が廃墟となり、現在では観光やイベントで使用されている。

要塞島パンプス財団は、当初の自給自足コンセプトを再開させる計画を発表した。現在毎日3000−5000リットルの水を本土から運んでいるが、これを止め、ろ過装置を使い島が浮かぶアイセル湖の水を飲料水に変える。さらにエネルギーは太陽光と風力そして有機廃棄物を使い生産する。とくに有機廃棄物(野菜、果物、植物など)をガス化し、島のレストランでの調理にするという計画は目新しい。さらに有機廃棄物は島内で栽培している植物や野菜の肥料となる。

この完全自給自足計画には550万ユーロ(約6億円)の投資が必要で、まだ資金調達は決まっていない。しかし財団は、毎年6万人いる訪問者を10万人までに増やすことで、資金調達が可能となると見ている。

パンプス島はユネスコの世界遺産に指定されている。コロナ禍の期間は閉鎖されていたが、現在はカフェとレストランは条件付きで再開している。この島へはマイデン(アムステルダムから約20キロ)から船が出ているほか、自分のボートやヨットで寄港できる。