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気になる欧州内での人気休暇先でのコロナウィルス感染状況について。どこに行くなら安全?
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欧州内の人気バケーション国や地域のほとんどは、コロナウィルス規制緩和で入国禁止のコード・オレンジから、注意して旅行可能というコード・イエローに変わり旅行者も増えつつある。オランダではほとんどの人が国内での休暇を計画しているが、国外に行くと予定を変える人も多い。しかし、実際のところ、感染者が増えたという地域も報告されており、状況は日毎に変化している。また殆どの国でマスク着用が義務付けられている。以下は各国の状況である。

■ ベルギー:ここ一週間でコロナウィルス感染者数が増えている。1日平均143人が感染している。もちろんピーク時よりは少ないが第2波到来の心配がないわけではない。ただし地域ごとに感染状況は違うので、オランダの国立衛生環境研究所(RIVM)に相等するベルギーの「Sciensano」のサイトを参考に。

■ スペイン: カタロニアを含む東北部での感染者数が増えている。先週土曜日にはカタロニア州だけで1226人の新規感染者数が登録されている。同州は、バルセロナ市内と近郊の住民に対し、今後2週間は自宅待機を要請している。またカタロニアに隣接するアラゴン州での感染者も増えている。スペイン南部での感染はほぼない。

■ フランス:人気休暇先であるブルターニュでの感染率(ひとりが感染させる人数)は2.62と高い。またプロバンス、アルプス、コートダジュールといった人気旅行先でも、この数は1.55となっている。パリでも増加が見られるが以前と比べると圧倒的に少ない。フランスでは、すべての公共機関、カフェ、レストラン、店舗、病院、図書館などでのマスク着用が義務付けられている。

■ イタリア: 感染状況は安定している。ただ日曜日に発表された報告書によれば、若干の感染者数増加が見られる。現状の規制はこのまま続くという。

■ ドイツ: ドイツでも感染者数でみると安定状態。しかし1日平均200人から400人の新規感染者が報告されている。10万人に対し3.1人という感染者数なので多いわけではない。オランダのRIVMに相等するコッホ研究所によれば、一部の地域での発生が見られる。とくに肉処理工場、難民収容所、老人ホーム、教会などでの集団感染が報告されているという。先月には北ラインウェストファーレン地方での集団感染があったが、現在ではバイエルン地方の感染が目立つ。

■ ギリシア:1日に数10人という新規感染者数で、かなり低いレベル。しかしながら専門家によれば症状がない感染者が多い可能性も。また海外からの旅行者が持ち込むウィルスによる感染者数増加も懸念されている。これまでの感染者数は3983名で死者194名と他の欧州諸国に比較し低い。

■ ポルトガル:現在位置日300人から400人の感染者が報告されている。ポルトガル政府は感染拡大を防ぐ目的で首都リスボンの一部をロックダウンしている。オランダ外務省ではリスボンとその近郊を緊急時以外の旅行を禁止するというコード・オレンジに指定している。


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ヨーロッパでの休暇旅行。どこの国にどんな条件付きで行けるのか?
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5月15日オランダからポルトガルやカリブ海の国々(コロナコードで黄色)への渡航が可能となったが、隣国のドイツやベルギーそしてフランスなどへは休暇旅行に行けるのか? オランダ人にとって人生で最も大切なイベントであるバケーション、多くの人の関心事項である。
これに答えるため。オランダの国営ニュースNOSが、欧州各国での旅行者受入情報を作成した。(下のリンク)
この中で、各国の人口100万人ごとの感染者数、レストランやカフェ、ホテル、ビーチ、美術館などが利用できるか否かがわかる。そして、もしその国に行く場合、PCR検査が必要か否か、自主隔離が必要かどうかなどがひと目でわかるようになっている。(サイトはオランダ語。翻訳ソフトなどで日本語に)

例えば、イタリア。感染者数はオランダに比べかなり低いにもかかわらず、コードは未だにオレンジ(不要不急での渡航禁止)。 レストラン、バー、小売店、ビーチ、美術館などすべて通常通りオープン。ただし、遊園地やテーマパーク、そしてクラブは閉鎖中。屋内の公共地域ではマスク必須。23時から5時まで夜間外出禁止となっている。入国の際には48時間以内のコロナ検査陰性証明が必要。7月からはEU共通のコロナパスポート(QRコード)の提示が求められる。
ベルギーへは78時間以内の陰性証明書が必要だが、48時間以内の滞在であれば不要。

このように各国への入国状況がわかるので便利である。ただし状況は刻々と変わるので出発前にオランダ外務省のサイトでチェックするのがいい。

コロナ感染者1万人超える。休暇での海外旅行中止に
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水曜日のRIVMの発表によれば新規コロナ陽性者は11,214名と1万人を超えた。過去1週間平均の8365人を大幅に超える数字だ。ロックダウンの効果が出るのはだいぶ先になりそうだ。

月曜日に発表された厳しいロックダウン規制を受け、旅行会社は現在すべてのホリデー便を中止している。大手旅行会社TUIはオランダ人に人気の南の島やウィンタースポーツ目的の航空旅行をすべてキャンセルした。また航空・旅行会社コレンドンもすべてのホリデー旅行を中止している。最後の旅行先はコード・イエロー(注意して渡航可能)だったカナリア諸島とカリブ海のオランダ領アンティル島だ。しかし、外務省はこれらの行き先もコード・オレンジ(不要不急の旅行を禁じる)に変えた。

しかし火曜日からの厳しいロックダウン規制にも関わらず、スキポール空港はすでに予約していたホリデー旅行客で大混雑状態。これを見たインフラ担当のファン・ニューヴェンハウゼン大臣は「失望と怒り」を表明、今後海外旅行に関する厳しい追加措置が取られることになりそうだ。

ファン・ニューヴェンハウゼン大臣が国会に宛てた書簡で、「スキポール空港での混雑は容認できない。今後はすべての国外旅行に対し厳しい追加措置をとる。」とし、「旅行者が緊急かつ重要な理由で国外に出ることを証明する書類の提出」を義務付けられるかどうか検討中だとしている。

 クリスマス休暇時期、コロナ規制緩和はあるか?
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クリスマス休暇の時期が近づいているが、「部分的ロックダウンやコロナ規制は緩和されるのか」というのがオランダに住む人の最大の関心事である。昨日日曜日にも首相官邸に首相や大臣そして国立衛生環境研究所(RIVM)所長などが集まり、規制緩和について会議が行われた。会議の結果は火曜日の定例記者会見にて発表されるが、コロナウィルス感染陽性者数は相変わらず増加している。日曜日の感染者数は6814名と過去7日間の平均を上回った。この状況下では、現在の規制緩和はないというのが大半のオランダメディアの予想である。政府にコロナ関連のアドバイスを行っているアウトブレイクマネジメント・チーム(OMT)も、テレビ会見にて「ウィルスはまだ消滅していず、感染はまだ広がっているという状態でクリスマス時期の規制緩和はすべきではない」と発表している。

オランダは10月半ばから部分的ロックダウンに入っており、飲食店の閉鎖とスポーツイベントの中止などが実施されている。現在自宅に招待できるのは3人までだが、これがクリスマス時期には6人までに緩和されるという希望的観測もあったが、これもどうなるのかは未定だ。

コロナ規制、クリスマスや正月休暇はどうなるのか?
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12月から1月初頭にかけて休暇旅行やパーティの計画はたてられるのか? レストランやバーは再開するのか? オランダ人の最大の関心事である年末年始の規制について、本日火曜日夜の記者会見で首相と国民健康省大臣が発表する。我慢を強いられてきた国民にある程度の規制緩和も必要だが、緩和でコロナ感染拡大が再燃するかもしれないという懸念もある。

第一波が去った6月の規制緩和と比べ、おそらく今回の緩和はゆっくりと段階を踏んだものになりそうだ。少なくとも第3波を引き起こすようなものであってはならない。12日前から2週間の期限付きで行われた美術館、劇場、図書館、プール、動物園などの閉鎖は水曜日が期限となっており、木曜日から再開するはずだ。この2週間の閉鎖が実際にどれだけの効果があったのかはまだ分析されていない。

10月13日から強制されている飲食店閉鎖という部分的ロックダウンに関しては大きな効果が出ていることは明らかで、感染のピークは過ぎたことも確かだ。1日毎の感染者数は増減があるが週毎に見ると減少の途をたどっている。ただし、先週の減少のペースは先々週よりも遅い。昨日月曜日のウィルス検査陽性者数は4873人と先週の月曜日よりも増えている。

政府の方針では、「1日の感染者数が1200人以下になった時点で緩和が可能」となっている。ICUへの入院者数も1日10人以下でなくてはならない。デ・ヨング大臣は感染者数の減少は認めるものの、まだまだ高いとコメントしている。
今一番気になるのは部分的ロックダウンの解除、つまり飲食店の再開であることは間違いない。しかし夏の再開後にコロナ感染者数が増えたという経験から政府は非常に注意深くなっている。
本日の記者会見は午後19時から。

国王一家ギリシア休暇旅行で国民反感、急遽取りやめ引き返す
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ウィレムアレクサンダー国王一家は16日、政府専用機でギリシアにある別荘へと旅立った。ちょうど部分的ロックダウンが開始された翌日であることもあり、この旅行のニュースにメディアは国民が寄せている批判を掲載した。国王は、この予想外の反感に驚き、政府広報局を通じて一家は休暇を途中で取りやめオランダに戻ると発表した。ギリシアはコード・イエローと、注意は必要だが渡航禁止国ではない。

政府専用機はギリシアに一家を運んだ後、オランダに戻ってきているため、帰国を決めた国王一家は滞在1日で民間機であるKLMでオランダに引き返し、本日午後20時にスキポール空港に到着ている。

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