ニュース

コロナウィルス感染者数また増加
coronatest.jpg
規制緩和が実施されているオランダでコロナウィルス感染者数が増えている。国立衛生環境研究所(RIVM)によれば、先週コロナウィルス検査で陽性となった人は987名。先々週は534名だった。先週新たに病院に入院したのは19人とその前週より3人多い。死亡者数は7名となっている。RIVMによれば、感染の拡大が見られるという。

感染が増えているのが南オランダ州、北オランダ州、そしてゼーランド州である。RVIMはこれまでの通り、人との距離を置くこと、手洗いを徹底すること、できるだけ自宅にいること、症状が出たらすぐに検査を受けることを強く勧めている。ただし公共交通機関以外ではマスク着用についてはふれていない。

7月13日から19日の間にコロナ検査を受けた人は9万人。このうち陽性反応が出た人が987名と割合では少ない。しかし
ウイルス感染者1人が次に何人に感染させるかを示す「実効再生産数」を意味する「R」を見ると、今週は1.29というレベル。3月15日以来初めて1.0以上に上がった。これは、しばらく感染者数が減り安定していた時期が過ぎ、またコロナウィルス感染がオランダで増えることを意味している。

検査を受けた人の中で感染源がわかっている人は半数以下。そのうち半数以上が家庭内感染。飲食店での感染は4.1%となっている。コロナウィルス感染検査は、0800-1202 でアポを取る。この際市民登録番号(BSN)が必要だ。


関連記事

コロナでベビーブーム? 今年の出生数増加
newborn.jpeg
日本ではコロナ危機で出生率がさらに下がっているというが、オランダでは逆に増加している。2021年前半には86,200人の赤ちゃんが生まれている。これは昨年同時期より4500人多い。とくに2月、3月、4月に出産が多かった。この増加は欧州各国で見られるという。

ただこれがコロナ危機と関連しているかどうかは不明だ。オランダ中央統計局(CBS)によれば、ここ数年20代の人が出産を遅らせてきたが、このグループがぎりぎりになって駆け込み出産をするというケースが多いらしい。子供を生むことでの財政的な問題は政府の補助政策によりかなり安心できるものになっているため、これも出産を加速させていると見られる。これはオランダだけでなくドイツなどでも3月以降の出産が増えている。

死亡数も高いが、オランダの人口は31,700人増えている。これは出産の増加というよりも、移住者や移民の増加が大きく貢献している。この半年で93,000人がオランダに移入している。移住者の内訳で見ると、EU内から来る人は減っており、逆にEU域外からの移住が増えている。

コロナ感染者激減し、先週の半数に
damsquare.JPG
昨日まで1週間のコロナ感染者(検査陽性者)数がその前の週の約半数に減った。RIVMによれば69,731名から37,343名への減少である。また一人が何人に感染させるかという再生数Rも、7月16日の2.91から、1へと減った。検査陽性となった人のほとんどが18歳から24歳の若者(64%)である。
ただ陽性となった人の11%はすでに2回のワクチン接種済みという結果も出ている。

感染者数は減ったが入院患者数はこの1週間増え続けており、先週538名。これは先々週より115名増加している。ルッテ首相によれば、高齢者の感染は減っているため、今週が入院患者数がピークとなり、その後減ると予想される。

先月末からの規制緩和から、1日1万人を超すほど急激にコロナ感染者数が増えたが、政府は規制強化は行わなかった。マスクも公共交通機関以外では不要と、ほぼ通常生活に戻ったまま。それでもワクチン接種がほぼ全員に行き渡ったこともあり、感染者数は減り続けている。コロナとともに生きる道を選んだオランダの結果である。

東京オリンピック、オランダ選手団6人目のコロナ陽性。感染源は不明
corona-5174671_640.jpeg
東京オリンピック出場予定の選手など、オランダからの選手団にコロナ陽性者が相次いでいる。ボートの優勝候補であったフィン・フロライン選手を始め、国営放送のコメンテーターであるエルスホフ氏まで、総計6人が陽性という結果になった。

17日に東京入りした選手団に共通しているのは、KLMのアムステルダム・東京便に搭乗していたこと。しかし、KLM機内での感染の可能性は高くないと専門家はコメントしている。国立衛生研究所(RIVM)はこの件についてはノーコメント。ただしRIVMは6月にオランダ航空宇宙センター(NLR)と共同で、機内の感染について調査しており、危険性はかなり低いとの結果を発表している。この結果はWHOとIATAによる結論と一致する。

KLM側も、機内での衛生には十分注意しており、座席なども消毒しているとコメントしている。飛行中は機内の空気は外部に放出。さらにHEPAフィルターを利用しており、ウィルスやバクテリアを99.99%シャットアウトしているという。

感染は、機内だけでなく出入国手続き時なども考えられる。また機内が清浄化されていても、マスクをせずに会話したり接触するなどの行為もありえる。いずれにせよ、オランダでの調査は限界があるため、現在日本側で調査を進めている。

コロナでオランダの家庭の貯蓄拡大。過去最大に
spaargeld.jpeg
社会保障制度が充実しているため、オランダではあまり貯蓄をしない人が多い。ところがコロナ禍が始まって以来、オランダでは1世帯あたり平均6500ユーロ貯蓄が増えている。とくに高収入の家庭での貯蓄は大幅に増加した。大手金融機関INGによる2020年3月から2021年5月までの貯蓄統計によれば、この期間の預金は合計520億ユーロ増加している。この増加は歴史上最大である。

コロナ規制で店舗や飲食店が閉鎖していたこと、旅行に行けなかったこと、美容室やマッサージなどに行けなかったことなどで、国民は支出が大幅に減った。また、政府による雇用支援対策で所得は安定していた。これにより可処分所得が増え貯蓄に回ったのである。

とくに貯蓄が増えたのはすでに資産を多く持つ富裕層や高所得者層である。通常では外食やバケーションに使っていたお金が、コロナ規制で使えず必然的に貯蓄に回っていた。これに対し低所得者層の家庭では必要経費はこれまでとほぼ変わらないため、貯蓄に回す余裕はなかった。

INGの分析によれば、520億ユーロの貯蓄増加分のうち280億ユーロはコロナ規制の影響によるものだという。上記にある外食やバケーションに支出しなかったことも大きいが、将来的に失業するのではないかという恐怖からも貯蓄は増えたと見られる。規制緩和が実施されても、すぐにこの貯蓄を崩して消費するとは考えにくいため、このまま預金額は増えそうである。


感染者増加で明日10日から再びコロナ規制
concert.jpeg
本日午後7時に行われたルッテ首相とデ・ヨンゲ健康省大臣による記者会見で、明日7月10日午前6時から8月13日まで以下の規制が適用されることになった。6月26日から大規模な規制緩和が行われ、大型イベントやクラブなどが再開したが、とくに若い人の間で感染者が急増したため今回の規制再開となった。オランダではすでに18歳以上の80%がワクチンを接種しており、今後は12歳からも接種可能になる。ただ、現在拡大しているデルタ種はワクチン接種者やすでに感染経験のある人からも検出されているため、注意が必要。

■ 飲食店
・飲食店は開店できるが、顧客は1.5メートルの距離を置いて着席しなければならない。
・飲食店内でのライブなどは禁止
・ディスコやクラブは閉鎖
・コロナチェックアプリの提示(検査陰性証明、コロナ感染記録、あるいはワクチン接種証明)をすれば、1.5メートルの距離は不要というシステムは8月13日までペンディングとなる。

■ イベントや文化・スポーツ施設

・イベントや文化・スポーツ施設では、1.5メートルの距離を置いて着席する
・上記の施設ではコロナチェックアプリを使用で、1.5メートルの距離を空けずに着席することも可能な場合もある。ただし、許容人数の3分の2が最大となる。
・これまで40時間以内だったコロナ検査はイベントの24時間前までになる。
・店舗、美術館、遊園地などでは最高で5平米あたり1名が入場可能。

■ 旅行

オランダでのコロナ感染者数増加により、他国でオランダからの入国を規制するところも出てくる。基本的にはデジタル・コロナ証明書(DCC、オランダのコロナチェックアプリ)は必須。国によっては入国時に隔離が課せられるところもある。出発前には、オランダ外務省の旅行に関するページなどを参照すること必要だ。


ポートフォリオでは迅速かつ正確そして役に立つ記事の配信に努めております。コメントはinfo@portfolio.nlまで。
財政的なご支援も大歓迎です。
こちらをご参照ください