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オランダ来年度予算の一部 (漏洩データ)
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RTLニュースが入手した政府来年度予算の概要である。2020年度、経済は5%収縮したが、2021年度には3.5%のGDP成長が予想される。通常9月の第3火曜日である王子の日(Prinsjesdag)に金の馬車に国王夫妻が乗ってパレードを行い、その後予算の公式発表があるのだが、たいていの場合一部予算案はすでに漏洩している。

消費者の購買力は良い方向に向いており、1.2%の増加。生活保護や失業手当の受給者も0.5%、そして年金受給者も0.5%と上向きである。

GDP成長 3.5%
失業率 5.9%
財政赤字 62%
購買力 0.8%増

失業者数は来年も増加を続ける。ただし今回の第3次企業支援によりこの数字は緩和される可能性は高い。これまでの予想では6.5%だったのが5.9%に下方修正される。

ただし今回発表される来年度予算は、あくまでもコロナウィルス感染拡大による全面あるいは一部ロックダウンが行われないという仮定に基づいている。もし再度ロックダウンという事態に直面すればこの数字は変わる。


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弁護士殺害事件を受け、オランダ司法省は組織犯罪撲滅の予算を増加したい意向
水曜日朝の犯罪弁護士殺人事件を受け、木曜日司法保安省のフラッパーハウス大臣は組織犯罪撲滅に予算を増やしたいと発表した。昨日アムステルダムのバウテンフェルダードの自宅付近で殺害された弁護士ヴィールスム(44)氏は、犯罪組織の証人であるナビブ・Bの弁護をしていた。Bはリドウアン・タギが率いる犯罪組織に属していたが、今では司法取引によりタギを告発する証人側に立っている。Bはタギが8件の殺人と2件の殺人未遂を犯し現在2件の殺人計画をしていると証言していた。

ヴィールスム弁護士は今回の弁護を引き受けるにあたり、ボディーガードをつけるなどの安全策を提供されていたが、国からの防御策は信頼が行かないとして断り、自分で専用のセキュリティ担当者を探しているところだった。

今回の殺人の首謀者と見られるタギは1977年モロッコ生まれ。1980年に両親と兄弟とともにオランダに移住してきた。少年時代にはバッド・ボーイズという犯罪グループに入りニューウェハインで組織し強盗などを繰り返した。1992年から98年まで盗みや武器の所持の罪で刑務所に収監される。ナビルBの証言によれば、その後殺人や未遂を繰り返してきたという。Bが証言者になったことがわかると、その弟も殺害している。これまで犯罪組織の犯罪では組織の構成員同士の殺害が主だった。ところが今回は弁護士が殺害されるという前代未聞の事件に直面、警察や司法そして政府はショックを受けている。警察の報告書によれば、犯罪組織の数に対して圧倒的に警察官や刑事の数が足りないという。


王子の日、2020年度の政府予算発表
9月の第3火曜日である17日は恒例の金の馬車に乗って国王夫妻がパレードする王子の日。パレードに続き政府予算が発表された。まずは来年度の経済予測概要だが、成長率は1.5%(今年は1.8%)そして給与引き上げ率は2.5%、さらに失業率は3.5%という数字が提示された。財政は5年にわたり黒字で、歳入が3055億ユーロに対し再出が3021億ユーロという、全体的に好ましいものである。ただし政府は住宅、教育、介護などで問題を抱えている。

住宅:仕事を始めたばかりの人、中間所得層などが住宅不足であえいでいる。新規にこれらの層が賃貸できる住宅の建設が計画されているが、このための予算は10億ユーロ。さらに政府は10億ユーロを地方自治体が賃貸助成金として新築住宅入居者に支払うための予算も計上した。またこれまではいわゆる政府補助住宅(ソーシャルハウス)への入居は、年間所得38,000ユーロ以下の家庭に限られていたが、これが42,000ユーロまで上限が上がる。

教育:教育予算はこれまでの8億8300万ユーロから10億ユーロに引き上げられる。ただしこれにはインフレ上昇率も含まれている。

健康と介護: 国民が均等に支払う健康保険額の最低額は月額118.50ユーロで自己負担が385ユーロ。現状より3ユーロの値上げである。ただし低額所得者は、独身で67ユーロそして家族で95ユーロ。
健康に害を及ぼすタバコの税金がさらに上がる。またスーパーマーケットなどでの販売が禁止される。

環境とエネルギー:ガス料金は値上がり電気料金は現状維持。エネルギー税が下がるため、全体では年間平均100ユーロの支出減少である。これに対し企業はCO2税が課税される。このほか、温暖化防止のための基金が設立され、ソーラーパネルなどの設置に助成金が出る。

どう変わる?オランダ新年度予算発表
18日ハーグの国会で来年度の予算が発表された。これによる個人の所得や税金そして子ども手当などへの影響は以下の通り。

まず個人の可処分所得だが、来年度には平均1.5%の上昇が見込まれている。96%の世帯が2018年よりも所得が増える。所得税はこれまでの4段階税率が2021年度をめざし2段階税率に変更される。これにより低税率が37.05%そして68507ユーロ以上の所得に対する49.5%の2段階となる。2019年度からも徐々にこの2段階制が導入され、低税率が36.65%、第2と第3の所得枠への税率が一律38.1%となる。年収35,000ユーロの人は380ユーロ税金が減る計算となる。

可処分所得は増えるものの2019年1月から付加価値税が値上げされる。通常の付加価値税(VAT、BTW)はこれまで通りの21%であるが、食品や特殊なサービスに適用されていた低額付加価値税は6%から9%へと上がる。食品、本、美容室、列車などに課せられる付加価値税がこれに適用される。これにより一般世帯では年に300ユーロほどの出費が増える見込みだ。

2019年より父親やパートナーは有給産休日が増える。これまで2日だったのが5日となる。さらに子供手当ても増額される。例えば小学生の子供が2人いる家庭では150ユーロが増額される。また保育所手当や子供関連予算も増額される。

オランダ王子の日、本年度予算発表やその他のイベント
9月の第2火曜日は王子の日(Prinsjesdag)と呼ばれる政府予算発表の日。国王と女王が金の馬車に乗りパレードを行う。ハーグには王室ファンが大勢詰めかける日でもある。上院と下院の議員たちが、ハーグの国会にある騎士の間に集まり、ウィレム・アレクサンダー国王がスピーチを行う。そのあと、フークストラ財務大臣により2019年予算が発表される。パレードや騎士の間での様子は12時25分からテレビ、ラジオそしてインターネットで中継される。

今日オランダ人をテレビやインターネットに釘付けにするのは、このパレードだけではない。今夜オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」の決勝にオランダ人のシンガーであるグレニス・グレースが出場するため、これを待ち望んでいるオランダ人は多い。さらに、18時55分からサッカーのチャンピオンズリーグではアイントホーフェンのPSVがFCバルセロナとアイントホーフェンのスタジアムで対戦する。


オランダ、2018年度の予算発表
19日は皇太子の日(Prinsjesdag)。国王夫妻が金の馬車に乗って国会のあるハーグ市内をパレードを行い、国王による演説が行われた。その後旧財務大臣ダイセルブルーム氏による来年度予算が発表された。(3月に行われた総選挙以来いまだに新政府が確立していないため、旧政府がこれを担っている。) 主な新年度の予算は以下の通り。

・福利厚生への予算は5.4%増の730億ユーロ。これは賃金と物価上昇のため。同様に健康保険の保険料も6ユーロ近く値上がりする。自己負担も年に385ユーロから400ユーロへと上がる。
・介護施設への補助金が4億3500万ユーロ増やされ、21億ユーロとなる。この増額分は介護施設の改善のために使用される。
・低賃金重労働で問題になっていた小学校教諭の給与値上げに2億7000万ユーロ予算計上。
・国防軍は220万ユーロ予算拡大。2019年からは毎年2340万ユーロの増大。
・軍情報安全機関(MIVD)はサイバー攻撃回避のために毎年800万ユーロ。これとは別途にサイバー犯罪対策として2600万ユーロが計上される。
・国境警備に2000万ユーロ
・テロ対策に1800万ユーロ追加
・水害対策に11億ユーロ