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国王一家ギリシア休暇旅行で国民反感、急遽取りやめ引き返す
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ウィレムアレクサンダー国王一家は16日、政府専用機でギリシアにある別荘へと旅立った。ちょうど部分的ロックダウンが開始された翌日であることもあり、この旅行のニュースにメディアは国民が寄せている批判を掲載した。国王は、この予想外の反感に驚き、政府広報局を通じて一家は休暇を途中で取りやめオランダに戻ると発表した。ギリシアはコード・イエローと、注意は必要だが渡航禁止国ではない。

政府専用機はギリシアに一家を運んだ後、オランダに戻ってきているため、帰国を決めた国王一家は滞在1日で民間機であるKLMでオランダに引き返し、本日午後20時にスキポール空港に到着ている。


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国王誕生日(4月27日)のフリーマーケットはオンラインで
例年はオランダ全土がフリーマーケット化する国王誕生日だが、今年はコロナウィルス対策で、家からオンラインで販売することになった。王立オラニエ連盟(KBOV)は当初、各種のオンラインサイトをひとつにまとめて国王誕生日フリーマーケットサイトを作る計画だったが、結局この案は実行されず、各団体に委ねることになった。

さて、国王誕生日に断捨離したものを売ろうという人やお宝を発見したいという人は、どのサイトに行けばいいのか? 日本のヤフーオークションのようなサイトはオランダにもある。ほとんどのサイトがオランダ語だが、Google翻訳などの翻訳機能を使えば問題なく閲覧や販売もできそうだ。

フリー・マルクトプラーツ(VrijMarktplaats)
オランダ最大のオークションサイト「マルクトプラーツ」に今年はフリーマーケットサイトが登場した。本物のフリーマーケットのように売りたいものを全部ひとまとめに画像に収めて紹介するというもの。

キカ・フリーマーケット(De KiKa Vrijmarkt)
上記のマルクトプラーツは、小児がん撲滅団体のKiKaと民放局RTLと共同で、KiKaフリーマーケットを開催している。3者が共同で販売者をプロモートするという仕組みで、売上の一部はKiKaに寄付される。参加者は、RTLにストーリーがある品物を見せたメールを送れる。特別な品物だと判断された場合には27日にRTLの番組で紹介される。

デジタル・衣料マーケット(De Digitale Kleedjesmarkt)
355の市町村が参加しているご近所ネットワークサイト「Nextdoor」もデジタル・フリーマーケットを主催する。販売は国王誕生日の朝7時から始まる。

オンライン・スタンド(Online kraampje)
この日に限り、ウェブショップが無料で自分たちのスタンドを掲載できる。1ウェブショップあたり50件の品物を販売できる。

今年の国王誕生日4月27日は、家の日に!?
オランダでは国王(あるいは女王)誕生日は国を挙げてのお祭りとなる。都市部では街中がフリーマーケットと化し、大小の野外コンサートが開かれるなど人々で賑わうのが通常だ。今年はコロナウィルス対策施行中なので、これらの行事はすべて中止となり、コーニングの日(Koning = 国王)を改め、ヴォーニングの日(woning = 家)となる。国王の日のイベントを計画するオラニエ連盟(Koninklijkebond van Oranjeverenigingen)は、協議を重ねた結果、これまでと違ったプログラムを行うと発表した。

4月27日(月)の朝9時45分には全国で鐘を鳴らす。そして10時10分から国営放送NOSで、過去の国王(女王)誕生日の様子が放映される。そして12時からデジタルマーケットが開催される。これはインターネット上のフリーマーケットだ。この日、子どもたちは国王にデジタル手紙(Eメール)を送ることができる。手紙にはお祝いの言葉だけでなく、コロナ危機が自分たちにどんな影響を与えたかを書き込める。手紙はこの日の午後にまとめて国王の元に届けられるという。そして16時には国民がグラスをかかげて国王の53歳の誕生日を祝うという。国王誕生日には、王室が各地を訪れるのが慣習となっており、今年はマーストリヒト訪問が決まっていた。今年は国民は家でこの日を祝うことになる。

オランダ国王による国民に向けてのスピーチ「コロナは止められないが、孤独ウィルスは止められる」
20日金曜日午後7時、ウィレム・アレクサンダーオランダ国王はテレビやインターネットを通じて国民へのメッセージを伝えた。スピーチは6分に及ぶもので、コロナウィルス感染で亡くなった方への追悼を述べるとともに、医療従事者や公共交通機関、スーパーマーケットなどで働く多くの人に感謝の念を伝えた。そして日々研究に関わっている国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、保健所(GGD)などの機関に言及し、彼らの助言に従うよう強調した。そして高齢者などの弱者の保護にも触れ、「コロナウィルスの拡大を止めることはできないが、孤独ウィルスは止められる」と、人々との接触を絶たれ孤立している人達に常に思いを馳せ、手を差し伸べようと国民に訴えた。

このスピーチを書いたナンシー・オルトフにオランダのインターネットニュースNu.nlがインタビューしたところ、「国王のスピーチは多くの人に感銘を与えただけでなく、国民の連帯感を深め、弱者や孤独な人について考える一端となった。」と述べている。スピーチは、スーパーで働く人たちから介護の現場にいる人、そして企業で働くひとから個人で事業をする人まで、ありとあらゆる人に言及したことで、多くの人の心を揺さぶるものとなった。

今週の初めにルッテ首相が国民に向けてのスピーチを行ったが、首相のスピーチは政府のコロナ対策を説明するものだったのに対し、国王のスピーチは国民の感情や心情に訴えるものに始終した。国王が国民に向けてスピーチを行うのは非常に稀なことで、前回は2014年のマレーシア機MH17撃墜事件の時、その前はベアトリクス女王による2009年女王誕生日に起きた攻撃事件の際だった。

オランダの国王、国連総会でロシアに圧力、環境や性的マイノリティに関してスピーチ
オランダのウィレム・アレクサンダー国王は、24日国連総会にてスピーチを行った。この中で国王は、ロシアに対し2014年に撃墜されたマレーシア航空機MH17の調査に協力するよう呼びかけた。多数のオランダ人が乗ったこの航空機は、ロシア軍によってウクライナ上空で撃墜されたという調査結果が出ていたが、ロシア政府は犯人の追跡などの捜査協力を拒んている。国王は「国際的犯罪は司法により裁かれねばならない。」とロシア政府に協力を迫った。

さらに演説で国王は性的マイノリティの権利についても言及。「世界でLGBTや他のマイノリティが少しずつ権利を広げていることをオランダ王国は喜ばしく思う。」と述べ「この動きがさらに広まり実践されることを望む。」と強調した。環境問題については、地球の将来に対し今こそ世界が協力しあわねばならない時期に来ているとし早急な対策をとらねばならないと述べている。そして、「貧困と不公平に対して国境を超えて協力し戦わねばならない。」と締めくくった。

国王の日(4月27日)
オランダでは国王・女王の誕生日を国民の祝日として祝う習わしがある。2013年ウィレム=アレクサンダー王が即位したことで、久しぶりに男性の王位継承となり、オランダでは従来の「女王の日」に代わり、2014年から4月27日が祝日となった。街中はオランダ王家の象徴とされるオレンジ色に染まり、あちこちで市民がフリーマーケットを開く。フリーマーケットは誰でも開くことができるので、不用品をこの日に処分する人が多い。このほか、路上でコンサートやパフォーマンスも開かれ、街中がお祭り騒ぎとなる。
26日の夜はKing's Nightと呼ばれ、大都市ではワイルドなパーティが繰り広げられる。