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コロナウィルス陽性5,703名に減少、ピークは過ぎたのか?
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国立衛生環境研究所(RIVM)が日曜日に発表した土曜日の陽性者数は5,703名と、前日の6,689名から15%の減少となった。また死者数は44名と前日より29名少ない。10月末には10,000人を超えていたので約半数にまで減少したと言える。

病院でのコロナウィルス感染による入院患者数は2,295名と前日の89名減。ICUには598名入院している。全国救急医療ネットワーク(LNAZ)のカウパー氏は「医療機関でのコロナウィルス患者数が減っているおかげで、通常の患者の手当(手術)が可能になりつつある。」と述べている。コロナ患者急増による通常患者の治療が遅延していたことが問題になっていた。

感染者数の減少は10月半ばの部分的ロックダウンが効果を示しているように見えるが、先週火曜日の記者会見の時点では減少はまだ十分ではなかった。現状がコロナウィルス感染第二波のピークを過ぎたのかを判断するのはまだ時期尚早だとRIVM。明日火曜日にRIVMは最新状況を発表する。


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コロナ規制、ホテル飲食業史上最大の売上減少
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昨年のホテル飲食業の売上は33.9%の減少となった。オランダ中央統計局(CBS)によれば、史上最悪の収縮である。
とくにホテルの2020年度の売上は50%の減少と厳しい状況になっている。レストランやケータリング会社そして企業のキャンティーン(食堂)は35%減。ファストフードは13%減だった。

昨年は3月半ばコロナウィルスの感染拡大によりほとんどのホテルと飲食店が閉鎖を余儀なくされた。ただしテイクアウトやデリバリーは許可されていた。6月の始めに規制が緩和され、売上は回復に向かった。しかし10月に再び閉鎖が決まり売上は急激に減少した。2020年第4四半期は44%の減少だった。
この時期最も打撃を受けたのはカフェやバーで、一時的に規制緩和されていた第3四半期と比較すると70.4%の売上減少だった。

一部の飲食店は3月2日からテラスをオープンすると発表したが、フラッパーハウス司法大臣は規制に違反すれば4000ユーロの罰金を課すとして、この動きを抑えている。

感染者増加にもかかわらず、コロナ規制への信頼が揺るぐ
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昨日1日のコロナウィルス検査陽性者数は5048人と過去1週間の平均を多きく上回った。しかし12月からの全面ロックダウンと夜間外出禁止令といった政府のコロナ対策規制に、オランダ国民に嫌気がさしている。これまでは我慢を重ねてきたが、一昨日のアムステルダムの公園での大混雑に見られる若者の憤りや、倒産に直面する飲食業の不満が一気に噴出してきている。世論調査によれば、政府のコロナ規制に賛成する人は5人に2人。

ただし国立衛生研究所(RIVM)の調査によれば、不満はあるものの実際には規制はよく遵守されているという。ただし、92%が夜9時の門限を順守していると答えているが、この措置が役立つと考えている人は調査対象者の42%だけ。1日にひとりだけという訪問規則の遵守は低下しており、ときには複数の人を招く人もいる。つまり規制は遵守するが、これに対する懐疑は大きい。

先月解散したルッテ内閣(現在暫定内閣)に対する不信感も増加している。対策の根拠が不明であることや、負担が公平に分配されていないことに不信感を抱く人が増えている。さらにワクチン政策にも批判的な人が多い。これまでコロナ対策に対し社会的利益を慎重に検討していると考えている人が69%いがが現在では48%に下落している。
調査を行ったRIVMは、規制が長引けば長引くほど、政府規制への信頼は揺るぐものと見ている。

花粉症とコロナ感染を見分けるには?
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今週から気温が急上昇し、花粉が舞う季節が始まった。花粉症の人にはつらい季節である。とくに今週からハシバミとハンノキの花粉が放出されそうで、空気中の花粉量が急増するらしい。オランダには花粉レーダーhooikoortsradar.nlというサイトがあり、地域ごとの花粉の量を表示している。このサイトによるとオランダ南部では花粉が増えており金曜日ぐらいまで空気中に含まれるようだ。

花粉症の症状はコロナ感染の症状と似ているところが多い。鼻水やくしゃみといったコロナ初期の症状である。国立衛生研究所(RIVM)によれば、この時期毎年同じような症状が出る人は、おそらくコロナ感染症ではないという。ただし不確かでない場合にはコロナ検査を受けたほうがいいとRIVM。

くしゃみも花粉症とコロナ感染では様相が違う。花粉症の場合には鼻から花粉が取り除かれればくしゃみは止まるが、コロナ感染では止まらない。同じように嗅覚や味覚の損失も、花粉症の場合は鼻詰まりが原因なので、鼻スプレーをすれば解消することが多いが、コロナの場合にはスプレーの効果がない。

花粉症を治す薬はないが、症状を軽くする薬はある。ワーヘニンゲン大学の免疫学教授のSavelkoul氏によれば、「特定の花粉にアレルギーがある人は、その花粉が発生する前に薬を飲んでおく。症状が出るまで待ってはいけない。」という。

ハイネケン、コロナによる営業不振で8000人解雇
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コロナ危機は世界的なビール醸造メーカーであるハイネケンにも大きな打撃を与えている。ロックダウンによる飲食店閉鎖や営業時間短縮などで、昨年度の利益は49%減少したため、コスト削減目的で全世界の従業員者の10%にあたる8000人を解雇すると発表した。また今後の展望も明るくない。世界各国でハイネケンビールが販売されている飲食店のうち、オープンしているのは30%に満たないという。この状況が改善されるのはおそらく今年の後半になりそうだと、ハイネケンは予想している。

同社の純利益は2019年の25億ユーロから2020年には12億ユーロへ転落した。49%の減少である。売上は197億ユーロと12%の下落だ。このためコスト削減を目指すハイネケンは人件費削減のため8000人の解雇に踏み切った。
ハイネケンビールの売上は8%減少したが、ノンアルコールビールの売れ行きは伸びているという。また飲食店の閉鎖で、スーパーマーケットやオンラインでの売上も伸びている。

営業不振にもかかわらず、ハイネケンはコロナ危機で損害を被った飲食店の援助をしている。ハイネケンを扱う店舗の家賃の補填だけで5000万ユーロを援助。また、2300万ユーロを赤十字や医療関係者へ寄付している。

コロナ太りは銀行預金でも、貯蓄が増大
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オランダ中央銀行によると、昨年1年で個人の預金高は420億ユーロに膨らんだ。一昨年2019年の2倍である。経済の先行き不安もあるが、ロックダウンにより消費ができなくなったいう事情がある。外食や旅行にも行けず、新しい服を買う気持ちにもなれないロックダウンで、給与生活者の預金は膨らむ一歩だ。
この420億ユーロのうち20億ユーロは普通口座に置きっぱなし、21億ユーロはいつでも出金できる定期預金、そして残りが投資と借金返済に使うという。

1年間にこれほどの貯蓄があったというのを過去を振り返ってみてもあまりない。2019年の200億ユーロも過去の100億ユーロ前後と比べると多いほうである。中央銀行はこの増大をコロナ効果だと見ている。「政府の財政援助もありほとんどの人の所得は安定していたのと、先行き不安とロックダウンで消費が激減した。」と分析している。

一番貯蓄額が増えたのは5月。オランダ人が休暇手当をもらう月だ。バカンスに行かれないので受給額はそのまま貯蓄にまわったというケースが多い。ただロックダウンが緩和された7月から11月には消費は増大している。また12月もロックダウンに関わらず、シンタクラースやクリスマスのプレゼントや食事などで財布の紐は緩んだ月だった。ただ、給与生活者ではない個人営業の人や飲食業などロックダウンによる損害を被った人にとっては、金銭的に厳しい年となった。