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花粉症とコロナ感染を見分けるには?
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今週から気温が急上昇し、花粉が舞う季節が始まった。花粉症の人にはつらい季節である。とくに今週からハシバミとハンノキの花粉が放出されそうで、空気中の花粉量が急増するらしい。オランダには花粉レーダーhooikoortsradar.nlというサイトがあり、地域ごとの花粉の量を表示している。このサイトによるとオランダ南部では花粉が増えており金曜日ぐらいまで空気中に含まれるようだ。

花粉症の症状はコロナ感染の症状と似ているところが多い。鼻水やくしゃみといったコロナ初期の症状である。国立衛生研究所(RIVM)によれば、この時期毎年同じような症状が出る人は、おそらくコロナ感染症ではないという。ただし不確かでない場合にはコロナ検査を受けたほうがいいとRIVM。

くしゃみも花粉症とコロナ感染では様相が違う。花粉症の場合には鼻から花粉が取り除かれればくしゃみは止まるが、コロナ感染では止まらない。同じように嗅覚や味覚の損失も、花粉症の場合は鼻詰まりが原因なので、鼻スプレーをすれば解消することが多いが、コロナの場合にはスプレーの効果がない。

花粉症を治す薬はないが、症状を軽くする薬はある。ワーヘニンゲン大学の免疫学教授のSavelkoul氏によれば、「特定の花粉にアレルギーがある人は、その花粉が発生する前に薬を飲んでおく。症状が出るまで待ってはいけない。」という。


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暖冬で、花粉症の時期も早まりそう
ハンノキの花粉にアレルギー反応を起こす人はそろそろ花粉症に注意したほうがよさそうだ。ここ数日の異常な気温の高さで植物の開花も早まり、オランダ内に生息する約2700万本のハンノキがもうすぐ開花すると予想されている。これは通常より1ヶ月も早い。コーカサス原産のハンノキは12月にすでに開花しているが、ピークは2月6日ぐらいになりそうだ。ライデン大学病院(LUMC)が昨年計測したデータによれば開花時には1㎥あたり70の花粉という高密度である。

ハンノキ花粉あるいはハシバミ(ヘイゼルナッツの木)の花粉にアレルギー反応を起こす人は注意が必要。この木も例年よりずっと早い時期に開花している。自然科学雑誌ネイチャー・トゥデーによれば、これらの花粉にアレルギーがある人は、ヘイゼルナッツ、リンゴ、にんじん、セロリ、ナッツ、キウィ、メロン、オレンジ、トロピカルフルーツなどにアレルギー反応を起こす可能性も高いという。この時期にはアレルギーを起こしそうな食物を避けるほうがいいと警告している。

今年の暖冬は著しく、先週の水曜日には14.4度と1月24日では計測史上中最も高い気温を記録している。

「花粉症の人が太陽の光を浴びたければオランダの海辺へ」専門家アドバイス
花粉症に悩む人にはやっかいな春がやってきた。とくに気温が上昇するについれて、大気中の花粉の量が増え、症状が悪化する人が多い。オランダの生物学者マウリス・マルテンス氏は花粉症患者へ「もし太陽の光を浴びたければオランダの海岸へ行くのがいい。」とアドバイスをしている。「海岸には海からの風が吹いていて、この空気には花粉の量が少ない。」というのがその理由だ。また山岳地帯に行くのもいいようだ。といってもオランダの300メートル級の丘ではなく、植物があまり生息できない高山。さらに、セイヨウトネリコの花粉に弱い人は、地中海付近への旅行は勧めないとマルテンス氏。地中海地方に多く生息するオリーブの木から飛んでくる花粉は、セイヨウトネリコの花粉に限りなく近いらしい。

マルテンス氏によれば、今年の花粉症シーズンは例年と同じ時期に始まった。昨年から今年にかけて冬は短くてそれほど寒くなかったので、花粉もすでに大気に舞い始めている。暖冬が続く近年、すでにクリスマス時期からハシバミやハンノキの花粉が舞って一部の花粉症の人には症状が出るということもあったが、今年は3月の半ばからだという。

オランダではハシバミとハンノキの花粉の舞が終わると次に来るのが白樺。白樺は短期間に大量の花粉を発生させるので有名だ。今年は4月の半ばぐらいがピークになりそうだと研究者。オランダの花粉症患者はなんと人口の20−25%もいると想定されている。マルテンス氏の花粉症患者へのアドバイスは、もし外で仕事をするなら花粉の量が少ない早朝がいいという。日本のようにマスクやサングラスをしろというアドバイスはオランダではないようだ。

2016年は花粉症の人にはつらい年に
オランダのライデン大学病院(LUMC)の調査によれば、今年は大気中に花粉が一定量以上含まれる日が例年より多いという。花粉症に悩まされる人にはつらい年になりそうだ。オランダには杉の木は少ないが、ハンノキ(Elzenboom)が多く、この花粉が花粉症の原因になっているという。「今年に入り、空気中に1立方メートルあたり40以上のハンノキの花粉が含まれた日が22日もあった。過去10年でもこれほど花粉が多かったのは2011年だけ」だとLUMCの研究者。
同研究者によれば、暖冬であまり気温の変化が激しくなかったのが、花粉が増えた原因らしい。今年の春から夏にかけても花粉量は増えるとみられており、花粉症患者には厳しい年になりそうだ。

オランダでも花粉症に悩む人は多く、対策や地域ごとの花粉量がわかるウェブサイトもある。

一ヶ月早い春の訪れで花粉症の季節も到来
オランダでは例年よりも1ヶ月ほど早く春の訪れを知らせるクロッカスや水仙が咲き始めている。場所によっては紫陽花の葉が生え始めたりバラの蕾が出ているのも観察されている。今年の暖冬はこれまでにあまり例がなく、300年前からの気象史上では2007年と1990年の冬以来の暖かさであった。

ハナミズキ、フキタンポポ、クサノオウ、そしてスウィートバイオレットなどもすでに満開でこれも例年より1ヶ月も早い。また白い桜のような花をつけるスピノサスモモも満開。この花は50年前には4月16日に最初の開花が観察されている。成長が早いのは植物だけではない。蝶もさなぎからかえり宙を舞っているし、鳥も朝早くからさえずっており、巣作りを初めている鳥もいる。

さてこの早咲きで困るのは花粉症の人たちである。オランダとベルギーに多く生息するモチノキに似たZwarte elsという木で、この木がここ数日で満開になると予想されており大気中に舞う花粉の量が一気に増える。風邪だと思っている人の多くが実際には例年より早い花粉症の始まりだと専門家。