オランダあれやこれや

いろいろな人が書くオランダにまつわるエッセー。書き手、常時募集しています

コロナテスト
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私はイースター初日の日曜日にGGD(保健所)の無料PCR検査を受けてに行って来た。
コロナの症状があったわけでもなく、感染者と接触したわけではない。
ある事情があって自分が感染していないかどうかを確かめたかったからだ。
前日の夜、携帯に入れてあるコロナメルダー(アプリ)からテストを申し込んだ。
幾つかの質問に答え、DigID(デジタルID)番号を記入すると最も近い検査場と検査が受けられる日、時間が出てくる。“え、明日の10時? そんなに早く出来るんだ”
希望日と時間をクリックすると申し込み完了。
“身分証明書と予約確認書を持参すること”と記載してあった。
翌日午前中自転車で検査場に向かった。祭日の午前中故、道路はガラガラ。
だが、検査場に近づくと見えてきたのは車の列。同行した夫曰く“この先の日曜大工屋さんの前に並んでる車だよ”。夫のその言葉は間違いだった。
検査場前に自転車置き場はなくどうしたものかと辺りを見回すと、自転車を手に列に並んでいる人が見えた。私は自転車を押しながら列の一番最後の車の後ろに並んだ。私の後ろにも他の車が並んだ。検査場は一方通行になっており、右側はこれから検査を受ける人用、左側は検査を終えた人用の出口になっていた。入口に近づいた私に係員が“自転車の人は前に進んでいいですよ”と声をかけた。数台車を通り越して入口に近づく。テント(検査場)の中では小学生くらいの男の子と女の子、そして彼等のお父さんらしき男性が検査を受けていた。“この人達が終わったら貴方の番です。距離を開けそこで待っててください”と検査員が私に告げる。男の子と女の子は検査後に係員からプレゼントをもらっていた。
さあ、私の番だ。自転車をテントの壁沿いに置き係員に姓(既婚女性の場合は旧姓)と生年月日を問われる。身分証明書も予約確認書も提示する必要無し。“そこに座って下さい”椅子の前にはポータブル暖房機が備え付けてあった。まず検査員がパンフレットをくれる(写真)。パンフレットには“コロナ検査を受けてくれてありがとう”と書いてある。
検査員が“口を開けてあ~と言って下さい”“あ~”、“次は鼻です”、“・・・”、
“終わりました”。あっという間に検査は終わった。
検査場から出るとまだまだ車の列は続いていた。あとは結果を待つのみ。
その日の夜“検査結果が出ましたので、DigIDからログインし結果を見て下さい”とメールが届いた。ここになって一揆に不安になってきた。結果を見るのが怖い。まさか感染してるとは思えないが、でも・・・。おそるおそる結果を見る。“陰性”の文字を見た途端よかった~~~~~と胸をなでおろした。私は陰性だけど、今日あの検査場に来てた人達の中には陽性の人もいるんだろうなあと思うと複雑な気持ちになった。

オランダも自分で検査が出来るセルフテストが薬局で販売されるようになった。
セルフテストは自分で鼻に綿棒を入れる抗体検査だ。値段は9ユーロ。
お手軽な料金のようだが、夫婦に子供2人の4人家族では36ユーロもかかるし、PCR検査に比べると検査結果の確信度は低い。
セルフテストとワクチン接種証明がコロナ以前の暮らしに戻る為の鍵となりつつあるのは確かだろう。スーパーや薬局以外の店も予約制・時間・人数限定で営業を再開し、夜間外出禁止令も再来週から解除されるとニュースは告げている。今年の夏もまた去年のように多くの人々が海辺に繰り出し海外旅行をするのだろうか?
私は慎重すぎるのかもしれない。でも、愛する父をコロナに奪われた友人の事を思うと“誰も見てないから”、“ちょっとだけなら”と複数の人を家に呼んだりすることはできないし、したくない。お蔭様でコロナによる精神面の負担も支障も(まだ)感じていない。
でも・・・早くまた前のように別の街に住んでいる娘のところに頻繁に遊びに行けるようになりたいな~。コンサートにも行きたいな~。ショッピングも自由にしたいな~。外食もしたいな~。ブラッと日帰り旅行したいな~。私の“したいな~リスト”は終わることを知らない。その“したいな~”が“したよ~!”に変わる日までBlijf gezond!(元気でいましょう!)