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国王の日とトンプースのお菓子
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4月27日は国王の日。通常なら国全体がフリーマーケットと化し道端で物が売られ、至るところでコンサートが開かれるといったお祭りとなる。ところが昨年に続き今年もコロナ規制でイベントは中止となった。それでも、オランダ人は昔からの伝統であるトンプース(Tompouce)というパイ生地の間にカスタードクリームがはさまったお菓子を食べる。さてこのトンプースは何なのか?なぜ国王の日にトンプースなのか?

トンプースは1858年にアムステルダムのケーキ職人が初めて作ったのが始まりだという。実際にはこのお菓子は1651年にフランスから渡ってきたミルフィーユ(何層にも重なったパイ)が起源である。このトンプースという名称はフリースランドの小人の話である「Tom Pouce」から来ていると言われている。
このお菓子は年間を通して販売されているが、なぜ国王の日に特別に食べるようになったのか? オランダでは子供が生まれるとベスハウトという堅焼きパンの上にマウシェスという砂糖の粒を載せたものが配られるが、王室ではこのマウシェスの代わりにトンプースが配られたというのが由来らしい。国王の日には通常ピンク色の溶かし砂糖が載っているトンプースがオレンジ色のものになる。

さて、このお菓子は食べるのが難しい。上からパイ部分をとって次にクリームをすくうというやりかた、横にしてフォークで切るというやりかた、そのままぱっくり口に入れてしまうというやりかた。どれでも好きな方法でどうぞ。

国王の日のトンプースはスイーツだけではない。小売大手HEMAは、フランボーズとバニラ味のトンプースビールを販売している。ちなみにHEMAは、この味にこだわりがあるらしく、イースターのときにも卵型のチョコレートを売り出しているし、アイスコーヒーもこの2つの味。