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余剰ワクチンを知らせる「ゴミ箱行きのワクチン」大人気
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オランダで「ゴミ箱行きのワクチン  Prullenbakvaccin.nl」という、余剰ワクチン場所を知らせるサイトが立ち上げられ人気を呼んでいる。ホームドクターや保健所や病院などで、ワクチン接種を受けるはずの人が来なかった場合、余剰のワクチンが出る。余ったワクチンは捨てる以外に方法はないため、有効活用をするためにこのサイトができた。立ち上げたのはホームドクターなどの有志で、現在44団体が参加している。このサイトを見ればオランダ全土のどこで余剰ワクチンが出たかがにわかる。サイトは1分ごとに更新されるので、余剰が出るのを待ち続ける人もいて、一時は1時間に7万アクセスという状態になった。

「ゴミ箱行きのワクチン」にはオランダの地図が出ており、余剰が出た機関(ホームドクターなど)が青で表示される。オレンジ色で表示されている機関には余剰がない。サイトの人気は高く、青い表示が出た途端にそこで示される機関にかけつける人が多い。中には空きが出た途端にわかるように自分でプログラムを書いたという人もいる。

今朝はハウダ(Gouda)のホームドクターで余剰が出たという表示が出たとたん、医院の前で100人もの人が並び、ワクチン接種を待つという事態が発生した。ただし、今回はサイトが立ち上がって初めての余剰ワクチン場所だったためで、今後は参加機関も増えもっと簡単に見つけられるはずだと管理者。


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ワクチン接種、急速に進む。20代の人にも順番
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1月からオランダでもワクチン接種が始まったが、最初のころな流通問題などで遅れていた。現在年齢順にかなりのスピードで進んでおり、1日に接種している人は20万人以上。本日から1994年生まれの人も接種予約ができる。このペースで行くと6月21日の週には18歳以上の成人すべてが接種予約可能となりそうだ。

ワクチン開始当初は週に20万本の供給がやっとだったが、4月には平均72万本。先週は136万本が搬入されている。また、一度コロナウィルスに感染した人は、ワクチン接種は1度で済むことが判明。これもペースを上げる要因になっている。

ただワクチン接種計画に問題も発生している。アストラゼネカワクチンの血栓問題で、急遽60歳未満の人への接種が中止された。最近ではヤンセン(J&J)も同じ問題で最近使用が中止されている。ただし6月21日から希望者にはヤンセンのワクチン接種も再開される。このワクチンは他と違い、1回の接種で十分であるという利点がある。

現在すでにオランダでは1220万本のワクチン接種が終了している。これは1回目と2回めの合計だ。自分がいつ接種の順番が回ってくるのかを知るには、以下のコロナダッシュボードで。1994年生まれの人は本日月曜日から予約可能。明日は1995年生まれというように毎日年齢が下がっている。

本日からコロナワクチン接種終了者に黄色冊子。ただしアプリの代用にはならず
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すでに始めている保健所(GGD)もあるが、本日からオランダ全土のGGDでコロナウィルスワクチンの接種済みの人に「ワクチン接種済み証明書」(黄色い冊子)に記録が可能となる。この黄色い冊子にはコロナウィルスだけでなく、あらゆる伝染病に対するワクチン接種が記録され、入国にワクチン接種が条件となっている国への旅行に利用できる。ワクチン接種証明冊子は、SDUで購入し(GGDで購入はできない)、ワクチン接種時に保健所で記録してもらう。

ただしこの黄色い冊子はコロナ・チェックアプリの代用にはならない。今後コロナ・チェックアプリは、国内のイベントや飲食店や美術館などへの入場、そしてEU内の旅行に使用されるようになる。アプリはすでに存在しているがワクチン接種記録はまだ登録できない。コロナウィルス検査で陰性となった結果は記録できるようになり、先週の土曜日からこれが使用開始された。最終的にはこのアプリに、検査結果、感染治癒記録、ワクチン接種などが記録され、(EU内の)旅行などにも利用できるようになる。

コロナ・チェック・アプリはCoronaCheck(英語)からスマートフォンにダウンロードできる。
さてアプリの使い方だが、陰性証明をアプリに載せるにはまずコロナウィルス検査を受ける(無料)。検査結果はメールで送られてくるが、そこにあるQRコードをアプリで読み取る。このQRコードは検査後40時間有効なので、入場に必要なイベントなどでは、チケットやIDカードとともにこのQRコードを提示する。スマートフォンがない場合にもメールで送られてきたコードを印刷すれば代用となる。

この陰性証明は、今のところワクチン接種者にも適用される。ワクチンを接種してもウィルスを拡散しないというわけではないからだ。EU内の旅行にも7月からこのコロナチェック・アプリが利用できるようになる。


60歳未満は、アストラゼネカとヤンセン(J&J)ワクチンの接種なし
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現在オランダで使用されているコロナワクチンは、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカそしてヤンセンの4種。政府は健康評議会(Gezondheidsraad)のアドバイスに従い、60歳未満のオランダ居住者は、ファイザーとモデルナ製のワクチンのみが接種されると水曜日発表した。最近導入されたヤンセン(Johnson & Johnson)製のワクチンは使用が中止され、アストラゼネカ製は60歳以上の人にのみ接種される。

60歳未満の人は、コロナウィルスの特定の遺伝子コードが含まれるmRNAと称されるワクチンのみの接種が決定。ファイザーとモデルナ製のワクチンがこのmRNAワクチンである。これらのmRNAワクチンは、アストラゼネカやヤンセン社 のワクチンとは対照的に、非常にまれな副作用としての血小板の欠乏と組み合わされた深刻な血栓症がまだ起きていないというのが、今回の決定の背景にある。ただし、アストラゼネカやヤンセンのワクチン接種による血栓症は、100万人に一人と非常に稀であり、オランダではまだ一人も発症していない。
アストラゼネカとヤンセンのワクチンは、通常の風邪ウィルスを使用したベクターワクチンと呼ばれるもの。ヤンセンのワクチンは、1度の接種ですむことと、低温で長く保存できることで期待されていた。

オランダでヤンセンとアストラゼネカのワクチンの使用を排除することによるワクチン接種計画の遅延は、心配ないようだ。どちらも供給量が少ないため、感染の拡大などには影響ないという。ただしヤンセンのワクチンはオランダでは使用されないが、アストラゼネカ社のワクチンは60歳以上の人には依然として接種される。60歳以上の摂取者が血栓症にかかる可能性が低いというのがその理由。 ドイツやベルギーなどでは、これらのベクターワクチンも年齢制限付きで使用されている。

オランダ、ワクチン接種のテンポ上がり、6月中には全員に
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デ・ヨンゲ国民保健省大臣によれば、7月までに3分の2のオランダ住民は1回目あるいは2回めのワクチン接種が終了しているはずだという。6月には週に200万本の接種が計画されている。5月31日現在、すでに延べ900万人が接種済み。

すでに高齢者や疾病を持つ人の接種は終わっており、健康な60代以下も5月中に始まった。5月終わりには50代の人はワクチン接種の招待を受け取っているはずだ。6月の初めには40代、半ばにはそれより若い人たちの順番が回ってくる。招待は書簡の場合もあるが、ネット上で「1979年と1980年生まれの人は申し込める」というような知らせが出る。(サイトはこのページの下にあるリンク)お知らせページにあるリンク(corona vaccinatie afspraak)に行くとネット上で申込みができる。

オランダはワクチン接種開始が他の欧州諸国より遅れていたが、現在供給と流通が順調になったため、接種率は10位に上昇した。
(画像:RIVM)

オランダでは誰がいつどのワクチンを接種できるか?
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政府の計画では6月末までに、18歳以上の希望者は全員一回目のワクチン接種が終了しているはずだ。すでに570万人が一回目のワクチン接種は終了し、190万人は2回目も終えている。供給やロジスティックが整い、テンポが上がり順調のようだ。6月には週に200万本の接種が予定されている。さて、これからワクチン接種を受ける人は、いつ、どこで、そしてどのワクチンが接種されるのだろうか?

医療リスクがある人は、保健所(GGD)にてファイザーかモデルナのワクチンが接種されている。医療従事者もGGDにてアストラゼネカ、ファイザー、あるいはヤンセン(Johnson & Johnson)のワクチン接種が行われほぼ終了に近い。さらに、60歳から64歳の健康な人は、ホームドクターにてアストラゼネカのワクチン接種の一回目が終了している。予定では5月中に50代の人全員が1回目の接種が終了のはずだ。40代の人は6月から接種が開始される。18歳から39歳の人は6月中旬が予定されている。さらに、航海に出る人や、海外派遣される軍人、囚人、出稼ぎ労働者、ホームレス、違法滞在者といった人にも、接種が行われる予定だ。17歳以下の若者は感染しても重症化しないことから、ワクチンの接種は計画されていない。

ワクチンによって1回目と2回目の接種期間が異なる。ファイザーやモデルナは6週間。アストラゼネカは12週間となっている。ヤンセン社のワクチンは1回の接種で十分だという。59歳以下の人は、ファイザーかモデルナあるいはヤンセンのワクチンが提供される。夏に海外旅行に行きたい人は一回で済むヤンセンのワクチンを希望する人が多いが、選択はできないようだ。

妊婦はコロナウィルスに感染すると重症となりICUで治療を受けるというケースがある。妊婦へのワクチン接種リスクが研究されてきたが、最近アメリカの研究で mRNA系のワクチン(ファイザー、モデルナ)でリスクがないことが判明している。国民健康省は、国立衛生環境研究所(RIVM)に対し妊婦へのワクチン接種を優先させるよう助言を求めているが、まだ決定していない。