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ウナギがオランダ水域に入れない?!
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燻製うなぎはオランダの美味しいもののひとつだが、ここのところオランダで捕れるウナギが激減している。いったいその原因は?

ウナギの稚魚はメキシコ沿岸のサルガッソー海で生まれ、淡水を求め6000kmの旅をした末にヨーロッパまでたどり着く。オランダでは川や運河や湖などで生息するのだが、せっかくたどり着いてもここには6万ものダムや水門が待ち受けている。水治の国オランダの難関はヨーロッパで最大のものといわれている。

オランダのウナギはここ数年絶滅の危機に直面している。研究機関であるRAVONの報告書によれば、オランダはヨーロッパの中でもウナギの生息と成長にとって重要な場所だという。ウナギが湖などの淡水域に容易く入れるような工夫を施すべきだと同研究所。RAVONは2009年からウナギ管理計画を実施し、ウナギの捕獲を制限したり、稚魚を人工的に放すなど努めてきた。しかし今回の調査でこの計画は効果がないことが判明。通り道になるダムや水門にウナギ用の穴を開けるなど、難関を突破する助けをしてきたが、3分の1の通り道はウナギが通れないことがわかった。稚魚100匹が4箇所の通り道を突破して最終地点に息つけるのはなんと1匹だという。

オランダは海面上昇や洪水などから国土を守ることが優先されており、ダムや水門は必要不可欠である。政府はウナギの生息に関しほとんど無関心だったというが、この報告書の発表で少しでも通り道の拡大につながればと願う。



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インフレでバイト時給うなぎのぼり
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インフレと人手不足でアルバイトの時給がうなぎのぼりだ。ほとんどの職種で時給は上がっているが、とくにシェフ、バリスタ、引っ越し業の値上がりが目立つ。たいていの職種で求職者の売り手市場である。

ここ1年で値上がりが目立ったのは引越し業者(136%)、サイトクルー(イベントの手伝い133%)、レストランやカフェのウェイター・ウェイトレス(131%)。雇用者にとっては、人手不足だけが問題ではなく、シフトなどの管理が問題になっている。例えば飲食店でアルバイトをする若者は定時に働くより、時間があるときや好きなときにだけ働くことを希望している。

以下が時給の高いアルバイトトップ10。(VAT別)
シェフ 29.7ユーロ
アシスタントコック 22.24ユーロ
バリスタ 20.87ユーロ
ウェイター 20.86ユーロ
ケータリング 20.59ユーロ
バーテンダー 20.56ユーロ
ルームサービス 20.38ユーロ
ハウスキーピング 19.32ユーロ
引っ越し 19.28ユーロ
サイトクルー 18.7ユーロ

アルバイト先を探している若者に人気なのは、飲食店と小売店。逆に建設、製造、清掃などは人気がない。バケーションシーズンの求人はさらに増えている。


燻製うなぎ入りマスタードスープ
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本当は燻製の鰻なのですが、どこのスーパーでも売っている燻製マスにしました。
マスの方がサッパリしてます。

【作り方】
2人分
燻製マス(gerookte forelfilets)2枚
玉ねぎ炒め、ブイヨン400cc入れ
白ワイン少し加え、ディルやハーブ少し加え、
少し煮込み、
できあがり前に、一口大に切ったマスとマスタード、1人大さじ1くらい加えておしまい。

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