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なぜ隣国ベルギーでは大型フェスが可能でオランダはだめなのか?
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オランダの隣国ベルギーでは大型フェスティバルの開催が可能なのに、オランダではなぜ開催できないのか? 

8月13日からベルギーでは75,000人を動員するような大型イベントが開かれている。参加条件は、ワクチン摂取を完了して2週間以上たっているか、PCR検査で陰性であること、あるいはコロナウィルス感染後完治していること。今月コルトレイクで1日に12,000人が参加したアルカトラス・フェスティバルでは、ヘッドバンギングや至近距離でのダンスが許可されている。

これまで、社会や文化イベントの再開のため、ベルギー政府はオランダ政府と同様な政策を行ってきている。しかし大型イベントに関しては見解と施行が異なる。大きな違いはベルギーが取り入れている4つ方針にあるようだ。

第一に「換気」。ベルギーのイベント会場にはCO2計測器が取り付けられていて、900PPM(外気は400PPM)になると、空気の入れ替えなどの措置が取られる。

第2にベルギーでは、コロナ・セーフ・チケット(CST)というワクチン接種、PRCテスト陰性などを証明するアプリとIDの提示が必須となっている。(他人の証明書の使用を防ぐため)

3つめには、マスク着用や消毒液の使用も、イベント前後に義務付けられていること。そして第4番目に挙げられるのが、イベント前後でのアクセスフローの管理である。

これに対し、オランダでは規制緩和の6月25日から再開したイベントで大失敗している。ワクチンを摂取したばかりの人たちがイベントに押しかけたり、デジタルのコロナ証明書が偽造されたり、換気の面でも管理が甘かった。このため多くの人が感染するという結果となった。

ベルギーでのイベント管理に学ぶことは多い。


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6月30日からすべてのイベント再開
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政府は6月30日からのすべてのイベントの再開決定を発表した。イベントに入場者数制限はないが、ただし入場の際にコロナ陰性証明が必要だ。またイベント中の1.5メートルのソーシャルディスタンス規制も廃止される。入場者はコロナ陰性かワクチン接種証明を提示する必要がある。

また宿泊が必要な数日間に渡るロックコンサートなどのイベントも7月末から開催可能となりそうだが、イベントの途中でコロナ検査を受けるなどの条件が加わる。
これは第4段階規制緩和の一環で、同様な措置が飲食店、文化施設、スポーツ競技などにも適用される。6月30日から7月29日までは、24時間以内のイベントが可能だが、1日の観客は25,000人という上限がある。
これは6月30日から1ヶ月後にはワクチン接種終了者も増え、感染者数がさらに減少するという予測に基づいている。

飲食店やイベント関係、規制緩和による人手不足で悲鳴
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コロナ規制緩和で小売店や飲食業が再開しているが、次なる問題である人手不足が浮上している。イベント会社や飲食店など、コロナ規制で多くの従業員を解雇せざる得なかったが、今度は人手不足で悲鳴をあげている。2020年3月、コンサートやフェスティバルはすべて中止となった。そして明日5日から再開ということになったが、急に人員を確保するのは難しい。また飲食店も長く続いたロックダウンで数万人が解雇したが、解雇された人の多くは別の業種で職を得ている。

コンサートホールや劇場などは、20−50%の人員が解雇されている。すでに職を離れた人たちを単純に呼び戻すことは簡単ではない。

飲食店はコロナ危機以前から人手不足に悩まされていたが、緩和後はさらに従業員確保が難しくなりそうだ。調査によれば、37%の飲食店は人員確保は簡単ではないと考え、21%は人手不足に悩まされると考えている。ロックダウン中に職を離れざる得なかった従業員と親密にコンタクトを取り合っていたような店は、呼び戻すのがそれほど難しくなさそうだと関係者。しかしすでに別の職種に転職した人を飲食業に呼び戻すのは困難なようだ。

オランダ入国の際の隔離と、イベントなど施設入場の際の陰性証明が義務付け
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コロナウィルス危険地域からオランダに帰国(入国)する際には、明日6月1日から検疫隔離が義務付けられる。また同日から一部の施設で入場の際に40時間以内に受けたコロナ陰性証明書が必要となる「一時的コロナアクセス法」が施行される。
現状、日本を含む危険地域からオランダに帰国した場合に、自己隔離をしている人は4分の1に過ぎないという。これが6月1日から法律で義務付けられ、違反した場合には435ユーロの罰金が課せられることになる。自己隔離は10日が基本だが、5日後にコロナ検査で陰性が証明された場合には隔離の必要はなくなる。

*自己隔離はどのように管理されるか?
電話により自己隔離が行われているかがチェックされる。もし違反している場合には市町村の管理者が訪問する。

*国外へ旅行する場合にPCR検査にはいくらかかるのか?

*施設やイベント入場の際の陰性証明が必要な場所は?
飲食店、文化施設、スポーツイベントなどに政府は義務付けたい意向だが、どの施設、イベントで必要になるかの詳細は今後発表される。ワクチン接種証明書がコロナ陰性証明書の代わりにはなっていないが、おそらく緩和の第4段階である6月30日から可能になる。

*陰性証明書は、政府が開発したコロナチェックアプリ(CoronaCheck-app)をダウンロードし、携帯の画面(QRコード)で見せることが可能となる。
現在コロナ検査は無料だが、イベントなどの入場の際の検査には7.5ユーロを課すとデ・ヨンゲ保健大臣が述べている。

オランダ政府、文化施設やイベント参加にコロナ陰性証明提示を検討
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6月からイベントへの参加の際にコロナ検査陰性証明の提示を目指している、とデ・ヨング大臣(国民健康省)が昨日の国会で発表した。この法案に下院は過半数が賛成している。しかしまだ詳細の変更が必要で、来週の火曜日に最終投票が行われる。その後5月18日に上院で法案が通れば、最短で一週間後に施行される。

法案は、劇場での鑑賞やサッカーの試合の観戦などに、直前のコロナ検査の陰性証明を提示を義務付けるというもの。
ただしこの法案にはまだまだ検討の余地があり、国会の中でも疑問視する議員が増えている。まず、この法案が実施される期間が明確ではないこと。この検査にかかる費用が莫大であること。政府はこの検査だけで10億ユーロを計上している。さらに、どの文化施設やイベントでこの検査が必要であるのかが明確ではないこと。デ・ヨング大臣のリストには、美術館からスポーツイベント、さらに飲食店までが対象として載っている。「これではコロナ検査社会になってしまう。」と倫理的そして社会的な観点から、この法案に反対する党もある。

飲食、イベント、スポーツなどに37億ユーロ追加支援決定
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政府は、企業の倒産や失業の増加を防ぐため、37億ユーロの追加コロナ支援資金を拠出すると発表した。これはこれまでの支援金額340億ユーロに上乗せされるもので、コロナ禍で打撃を受けたセクターに支給される。

コロナ禍とこれに伴う経済の悪化は予想以上に長引いているため、今回の支援策が必要となった。今回の支援策は、第3次支援となるもので、2021年の6月末まで継続する。
固定費に対する支援額(TVL)は増額される。バーやカフェなどで営業損失が多大な企業はこれまで以上の支援金を受け取ることができるようになる。さらに最大70%までの費用を政府が補填する。また支給対象業種も拡大され、例えば飲食業へのサプライヤーなどにも適用されるようになる。最高支給額は3ヶ月90,000ユーロで据え置かれる。これまでの給与支出援助(NOW)も継続される。

さらに、収入がなくなった企業にも手が差し伸べられる。例えばコロナ禍により仕事がなくなった個人事業主や隔離で仕事ができない人は、一時的補助金精度(TONK)が利用できる。

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