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9月から妊婦は13週目に超音波検査可能に
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9月1日から、妊娠している女性は13週間目に超音波検査(エコー)を受けることができるようになった。これまでは20週間目の超音波検査が標準的だったが、それより早い時期に先天的異常を検出できることになる。これにより妊娠を終了するか継続するかの判断を早い時期にできるようになる。

産婦人科医ワッペロム氏によれば、「心臓の欠陥、二分脊椎症や腹部の欠損、脳の異常など、13週間ですでに多くのことが見られる。ただ、この超音波検査ははこれらのタイプの大きな異常に適しているが、腎臓機能の異常など小さな異常がまだ見えない場合がある。」と指摘している。
助産婦ボンド氏も13週間目の超音波検査の欠点を指摘している。「13週間目でもかなりのことがわかるが、100%正確ではない。これがわかるのは20週間目に入ってから。」だという。

ただ13週間目の検査で、「妊婦の不安が軽くなる。」と先のワッペロム医師が指摘。すでに胎児に異常があることを知っていれば、妊娠中の心理的負担は軽くなると同医師。さらに万が一妊娠を中絶する場合(24週間まで可能)も、両親が考慮する時間が増えるというのも利点だという。

ちなみに、この13週間目の超音波検査での、胎児への影響は全くないそうだ。


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オランダ、4月1日から妊婦全員に新型出生前診断(NIPT)、ベルギーの遺伝子検査会社が反発
オランダでは4月1日から年齢や健康状態などにかかわらず、妊娠中の女性は誰でも新型出生前診断(NIPT)を受けることができるようになる。年間18万人の女性がこのテストを受けると予想されている。NIPTとは母体から採取した血液で胎児の染色体異常を調べる検査で、ダウン症の胎児を96%の確率で発見している。羊水検査や絨毛検査など、母体内の胎児の健康状態を診察する医学的手法はすでに確立されているが、これらの診断方法には穿刺針で母体を傷付けて流産のリスクを高めてしまう問題がある。このためこのNIPTがオランダでは使われるようになった。

オランダでは2014年からNIPTが許可されるようになったが、超音波や血液検査で胎児がダウン症の可能性がある場合に限られていた。しかしNIPTの精度と安全性が高いことが裏付けられ、4月1日からすべての妊婦が全国100ヶ所の病院やラボなどで、この検査を受けられるようになった。これまではオランダでNIPTは行われておらず、妊婦はベルギーなどの外国でこのテストを受けることが多かった。NIPTの費用は175ユーロとこれまでの590ユーロ(ベルギー)より格段と安くなる。これにはオランダ政府の助成金2600万ユーロが貢献している。

ところが、ベルギーの遺伝子関連企業ジェンディア(Gendia)は、政府による助成が違法であるとしてこれを訴えている。ジェンディア社は過去4年間2万1千人のオランダ人女性に590ユーロで検査を行ってきたが、今回の助成金で多くの顧客を失うことになる。

オランダの妊婦、2014年からNIPTテスト可能に
2014年4月1日よりオランダでは妊娠中の女性の胎児がダウン症である可能性を診断するNIPT血液検査できるようになる。健康保健省のスキッパース大臣が昨日この決定を発表した。ただこの血液検査は2年間の試験期間猶予つきで、その後に結果を見直し、このテストが妊娠中の検査の一部とするべきかどうかが決まる。

月曜日にはすでにオランダ国内10ヶ所の病院でこの検査が可能であるという発表があった。これまでこの検査がオランダ国内でできなかったため、昨年は約700人の妊婦がベルギーのラボで検査を受けていた。
オランダではダウン症検査には絨毛採取か羊水検査という2つの方法が取られているが、この結果200人に1人が流産するという結果が出ていた。
来年4月からはNIPT( Non Invasive Prenatal Test) と呼ばれる血液検査がオランダでも可能となる。このNIPTで陽性反応が出た場合には羊水検査などが行われる。

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