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アムステルダム、ホロコーストの犠牲者すべての名前を刻んだ記念碑完成
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第二次世界大戦中、オランダからナチスの強制収容所に送られ、ホロコーストの犠牲となった約102,000人のユダヤ人とジプシーは、これまで一人一人の名前を刻んだ墓を持たなかった。ひとまとめに、収容所の犠牲者として扱われていた。それが今日、犠牲者の名前と死亡年齢が刻まれたレンガ102,000個でできた記念碑がアムステルダムで完成し、除幕式が行われた。式典には、ウィレム・アレクサンダー国王をはじめとし、ルッテ首相、ハルセマ・アムステルダム市長が演説、そしてホロコーストから生き延びた人たちが出席した。この記念碑のデザインをしたのは、ポーランド系アメリカ人の建築家であるダニエル・リベスキンド氏。

この記念碑建設に奔走したのは、ジャック・フリスハーフェル氏。彼も多くの家族をホロコーストで亡くしている。2006年から資金集めを初めたが、当初の700万ユーロは1460万ユーロにまで膨らんだ。そして政府や個人や企業の寄付により、15年かけて完成した。

アウシュビッツなどの強制所に送られた人のほとんどがアムステルダム出身であった。本や映画でも有名なアンネ・フランクも記念碑に名を連ねている。記念碑は戦前多くのユダヤ人が住んでいたWeesperstraatにある。この地区にはユダヤ博物館もある。この記念碑の建立で、少しでも多くの人たちが、犠牲者に思いを馳せ、戦争について考える一助になるといいと、関係者たちは述べている。


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オランダ鉄道、ホロコーストの被害者遺族に賠償
オランダ鉄道(NS)は、第二次世界大戦中ユダヤ人などが犠牲になったホロコーストの被害者の存命者や遺族に対し賠償金を支払うと発表した。特別委員会がNSを道徳的な立場から賠償金の責任について調査し賠償支払いにを進めるという。NSは当時、オランダを占領していたドイツ軍の命令でユダヤ人を国境のウェストボルク収容所まで運び利益を得ていた。今回の報道発表で「大戦中のユダヤ人輸送は弊社の歴史の中で、暗黒の歴史であり目をそらすべきではない。」と述べている。

NSの今回の決定をもたらしたのは、サッカーチーム・アヤックスの元理学療養士サロ・ムラー氏との話し合いだという。ホロコーストの生き残りであるサロ・ムラー氏は、NSがユダヤ人輸送で数百万ギルダーを稼いでいたと非難していた。ムラー氏もNS側も長い裁判を避け、委員会による解決方法の模索を希望。今後どのように個人への賠償が支払われるか決定する。

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