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出張シェフ、オランダで静かなブーム
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コロナ禍のロックダウンで、レストランは長期間閉店せざる得なかった。食事を出す街角の小さなカフェから星がつくような有名レストランまで、一斉に営業中止を余儀なくされた。仕事ができなくなったシェフたちは新しい料理の開発に専念したり、テイクアウト用に料理を提供してきたが、新しいサービスとして出張して料理をつくるサービスが静かなームを呼んでいる。家でシェフを呼んで料理を作ってもらうというのは、人前に出たくない芸能人や有名人にも人気だという。

シェフは料理をするだけでなく、給仕人やテーブルセッティングの手配まで行うので、プライベートな空間で贅沢な食事を味わえる。
このプライベート・ダイニングという風習はあまりオランダでは根付いていなかったが、コロナ禍で一気に人気がでてきた。出張シェフは口コミで広まることが多いが、自分でウェブサイトなどで発信できるシェフは多くない。そこで料理を提供するシェフとサービスを受けたい人をつなぐプラットフォームもできている。たとえば、シェフ・メゾン(ChefMeason)というサイト。ここで、場所、料理の種類、料理の値段、日にちを選ぶと、希望のシェフが出てくるという仕組み。ミシュラン星のシェフから、プロになったばかりのシェフまであらゆるジャンルから選ぶことができる。価格ももちろん様々である。また自宅での食事なので、くつろぐことができるのも魅力らしい。

コロナ禍で家で料理をする人が増え、食への関心も一気に高まった。レストランや旅行に行けなかったため、お金の使いみちを探す人も少なくなかった。これが一気にプライベート・ダイニングの増加を促したと思われる。
Free-PhotosによるPixabayからの画像


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レストラン6ヶ所を歩いて巡る「テイスティ・ウォーク」がオランダ全土で大流行
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ロックダウンでレストランもカフェも閉鎖中。テラスもまだ開いていない。でも、テイクアウトはたいていの店で可能な現在、散歩をしながら小皿料理を楽しむ「テイスティ・ウォーク(Tasty Walk)」というイベントが流行っている。このイベントに参加したい人は前もって36ユーロのチケットを支払う。これにより、その市内で参加しているレストラン6ヶ所で料理をピックアップし、近くにあるベンチや縁石などに座って(もちろん立ったままでもOK)様々な小皿料理をつまむことができる。テイスティ・ウォークが始まったのは3ヶ月前。その後参加する都市も増え続け、爆発的に人気が高まっている。現在29都市の480のレストランが参加していて、この数はさらに増えそうだ。

もちろん食べ歩きだけでなく、自転車で巡るツアーや、ワインが専門のワインツアーや、宿泊セットというものまで企画されている。企画を計画したレックス・アウブルグ(LexOuburg)さんは、コロナ禍で打撃を受けた外食産業を助けるのが目的だと説明している。現在、アムステルダムやハーグ、ロッテルダムなどの大都市のほか、アイントホーフェンやハーレムやライデンなどの小規模な都市でも開催されている。(参加都市と詳細は以下のリンクで)  この29都市に含まれていない市町村でも同様な試みを計画しているところもあるので、検索するといい。ちなみにアムステルフェーン市でもテイスティ・トレイル(Tasty Trail)というイベントが計画されている。


アムステルダム人気レストラン11軒、ベイルート復興キャンペーン
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8月に大爆発が起きたベイルートの復興のために、アムステルダムにある11の人気レストランが、レバノン料理ムジャッダラ(Mujadara )をメニューに加えることになった。オーダーが入るたびに2.5ユーロずつ復興のための慈善事業やNGOに寄付される仕組みだ。

このキャンペーンを始めたのはコラムニストのメレイン・トルさんと(ソーシャル)レストラン「A Beautiful Mess」のシェフ。トルさんは長年半年ずつベイルートに住んでレバノンの食文化について本を書いている。「レバノン料理は非常に魅力的」であるとトルさん。シェフとともに10のレストランに呼びかけてこのキャンペーンが始まった。

ムジャッダラはレンズ豆と米あるいは脱穀麦を混ぜて炊き、その上にキャラメル状になった玉ねぎを載せるというクラシックな料理。貧乏人の料理と呼ばれるこの料理は安くて保存のきく材料でできている。この料理はレバノンだけでなく広く中東で食されている。11のレストランはシェフの裁量でこの料理を工夫するという。例えば、シナモン、カルダモン、クルクマを加え、ディリ入ヨーグルトとチリガーリックバターを添えるというレストランなど。

このキャンペーンに参加しているレストランは、 「A Beautiful Mess」「 Buffet van Odette」「 Toscanini 」 「Scheepskameel」 「Restaurant As」「 Entrepot」「Domenica」「 Wilde Zwijnen」「 Merkelbach」「 Esther’s Cookery」「 De Vrouw met de Baard」 「 Hotel de Goudfazant」の11軒。「A Beautiful Mess」は難民の社会参加を目的として設立された団体が開いたレストランで各国料理が提供されている。

バー、レストラン、午前1時に閉店規制
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公共放送NOSや他のメディアによれば、政府は一部の地域でバーやレストランを午前1時に閉店するという規制を施行する。さらに、宴会場(結婚式、葬式など)では収容人数は最高50名までとなる。この規制が敷かれるのは、Amsterdam-Amstelland(アムステルダム周辺)、Rotterdam-Rijnmond(ロッテルダム周辺)、Haaglanden(ハーグ周辺)、Utrecht(ユトレヒト周辺)、 Kennemerland(ハーレム周辺)、Hollands Midden(ライデン周辺)。これらの地区はコロナ検査で陽性反応が出た人が多い。

この規制に対し、飲食業界、とくにバーを経営するオーナーは怒りを隠せない。「2週間前にルッテ首相は飲食店は安全」と発表したばかりだとオランダ飲食業協会会長(KHN)のベルヤーツ氏。「この規制は見せかけにすぎない」と述べている。さらに同氏は、この規制が始動すれば、地下に潜った違法のパーティが増加するとコメント。オランダ公共衛生環境研究所(RIVM)によれば、この違法パーティでコロナ感染する人が最も多いという。

KHNは飲食店での感染は統計的に少ないと述べている。「RIVMの統計によれば先週飲食店で感染したと思われる人は113人。飲食店に行く人が週に1500万人と想定すると、この数は極端に少なく、安全な場所だといえる。」という。

レストラン「ラ・プラス」4分の1の店舗を閉鎖
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レストランチェーンの「ラ・プラス(LaPlace)」は、100店舗のうち4分の1の店舗を閉店すると、現在のオーナーであるスーパーマーケットチェーンのユンボ(Jumbo)が発表した。ラ・プラスは、コロナ禍の間は全店舗を閉ざしていたが、緩和後の今でも23店舗は閉鎖のままとなる。規制緩和後の財務状態が悪化するという予測からこの23店舗を開店しないことに決定したもの。

これにより480人が失職することになる。ユンボは強制解雇はできる限り避ける意向で、グループ内での雇用を検討している。ラ・プラスは以前デパートチェーンV&Dに属し、当時はグループ内で唯一利益を上げている部門だった。しかしV&Dの倒産により、レストラン部門だけユンボ社に売却された。

ラ・プラスの2019年度の売り上げは1億6500万ユーロと、2018年の10%増を記録していた。昨年にはアムステルダムの中心地とスペインのバルセロナ、米国、アジア各地などに新店舗を開店したばかりだった。今年にはコペンハーゲンやセビーリャなど海外への進出も計画していた。

テイクアウトやデリバリーを行っている日本食レストラン
コロナウィルスによる飲食店閉鎖措置で多くのレストランが困難に陥っています。ポートフォリオでは、テイクアウトやデリバリーを開始したレストランや、デリバリーサービスを行う会社などを応援するために、リストを掲載することにしました。上のメニューにある「持ち帰りレストラン」をクリックしてください。(画像はHANABUSAさんのページより)

掲載ご希望のかたは、店舗名、簡単な説明、オーダー方法、お持ち帰りか配送か、営業時間、連絡先、写真をinfo@portfolio.nlまでお送りください。
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