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部分的ロックダウン開始でも、感染者また増加1日19200人に
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昨日14日の感染者数はこれまでの最多の19,200人となった。ただし週末にRIVMへの報告に問題があったため数字は若干違うというが、増加していることは確かだ。全国緊急医療協会のカウパース会長によれば、オランダは医療逼迫に直面しており、コロナによる現在入院患者数は2000人で380人がICUで治療を受けている。
「またピークには達していない。コロナに感染した入院患者数はまだ増加する。」とカウパース氏。1週間後には2600人、その後は2800人まで増加すると予測している。

先週金曜日政府は、医療逼迫が深刻化するのを鑑みて、部分的ロックダウンを開始した。リンブルグ州の病院はコロナ患者数の増加で病院が対応できず、入院患者を他の州の病院へ搬送している。昨年はドイツの病院への移送もあったが、今年はオランダ同様感染者数の急増するドイツからの援助は期待できない。

入院患者にはワクチン未接種の人も接種済みの人も混じっているが、未接種の割合が高い。接種済みでも感染は避けられないが通常は比較的軽い症状ですむ。しかし高齢者など抵抗力の低い人は感染すると入院するほど悪化する可能性もあるという。
(グラフ:RIVM)



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コロナパス、追加接種なしだと2月1日で失効
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欧州連合(EU)は来年2月から(渡航のための)コロナパスを有効にするために、追加接種(ブースターショット)を義務付けたい意向だ。オランダも基本的にこのEUの措置に同意しており、今後数日間で正式化する予定である。デ・ヨング国民保険省大臣は、国境開放を維持するためにはこのディジタル認定書であるコロナパスは重要だとし、ブースター接種は必須だと述べている。

最後の接種から6ヶ月以内にブースター接種を受けていないEU在住者は入国を認めないという国も出てきている。ただし、EU加盟国は域内の自由な移動を阻止するような規制は認めないというルールもある。また、各国の国内での規制はこれとは別の問題なので、ブースターなしで飲食店に入れるか否かなどはまだ何も決定していない。デ・ヨング大臣はEU各国の同調を呼びかけていると同時に、EU域外からの旅行者へ到着時のPCR検査を義務化したいと考えている。

オランダはブースター接種が遅れており、やっと始まったばかり。「今後2度接種するのに十分な在庫はある。」と発表し、今後追加接種を急ぐと述べている。RIVMによればこれまで67万人が追加接種を受けている。これは成人の約5%と欧州では最低のレベル。

*コロナパスは国内用と国外用に分かれているがこれはEU内用。

コロナのイライラを「破壊」や「叫び」で発散するビジネス大流行
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もうすぐ3年目に突入するコロナ禍。今年の冬も夜間外出禁止令は続くし、訪問者の数も制限されているので、忘年会やクリスマスパーティはできそうもない。老若男女多くの人がイライラやストレスを抱えて生活している。

そこで脚光を浴びているのが不満を発散できる部屋やサービスである。「破壊部屋」と名付けられた部屋では、皿やコップを壁に投げつけたり、ハンマーや斧を使って設置物を破壊できる。この破壊部屋は2016年ごろすでに日本や米国からオランダに紹介されたが、今では人気を博している。ブレダにある「Dagjeuit Smashroom」ではこの「破壊部屋」に一日に90人も訪れるという。

声を出して叫ぶのもストレス発散にいいようだ。海岸で大声で叫ぶレッスンを行っているサービスも登場している。ひとりで叫ぶのも難しいので、グループでひとりひとり交代で叫ぶという仕組みだ。ストレスを感じているのは自分だけでない、という連帯感も得られるようだ。

しかし物を破壊したり、泣いたり、叫んだりするのは、はたしてストレス発散になるのだろうか?フローニンゲン大学の社会心理学教授ダイクストラ氏によれば、問題の根本的な解決にはならない。ただし、グループでやることがリクレーションになったり、力づけられることは確かだという。

コロナ入院患者増加で医療逼迫、明日また記者会見
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今週の水曜日のRIVMの統計によれば1日の感染者数は23,789名とこれまでの最多となった。これを受け、政府は当初12月3日に予定されていた記者会見を明日11月26日に繰り上げると発表した。通常は記者会見前に大筋がリークするが、今回は内容はまだ明らかにされていない。

コロナによる入院患者の流入により、病院でのがん患者の化学療法、腎臓移植などの急を要する手術がキャンセルされている。これまでも腰や膝の手術は中止されてきた。今後6週間に計画されている手術や治療が難しい状態であるという。

RIVMの資料によれば、18歳以上のワクチン接種済みの人は85%、未接種の人は12%だ。入院患者で見るとワクチン接種者と未接種者の割合は半々。ICU治療を受けている患者の68%は未接種の人である。ワクチン接種済みの入院患者のほぼ全員が心臓疾患などを抱えているか肥満の人だという。

この医療逼迫に対し、全国緊急医療ネットワーク(LNAZ)と病院は医療拡大計画を作成した。コロナ患者による医療体制が逼迫した場合には、病院のスタッフがコロナ患者用に回される。さらに軍や赤十字も援助にまわるというもの。

子供の新コロナウィルス感染激増
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先週末からのコロナ規制(ミニロックダウン)にもかかわらず、感染者数は増加しており、すでに1日に2万人を超えている。その中でも子供の感染が目立っており、子供同士の感染そして子供から大人への感染が問題化している。

10歳から14歳までの子供の感染はここ3週間で10万人に上っている。RIVM(国立衛生環境研究所)の「12歳以上の子供はワクチン接種を受けられるが、11歳以下の子供には接種がまだ行われていない。これが子供の感染を爆発させている原因。」も理由のひとつとして挙げられる。また子供には1.5メートルルールは適用されていないというのも、感染拡大の一因である。

ただ子どもたちは感染しても症状が出ないか、軽症ですむことが多い。入院をするケースもほとんどない。
問題は、子供からの感染である。0歳から11歳の子供は他の子供を感染させるだけでなく、とくにワクチン未接種の大人(50歳以下)を感染させているというRIVMのデーもある。
それでは子供もワクチン接種をすべきかというと、重症化する可能性が低いのと副反応というリスクもあるため、必要ないという専門家の意見もある。別の専門家は、ワクチンによる副反応に比べ、重症化する可能性は10倍あるとし、ワクチン接種を勧めている。いまのところは接種は両親の判断に任せているが、12月には欧州医薬局(EMA)が12歳以下の子供のワクチン接種に関する結論を発表するという。

学校での子供間の感染拡大を防ぐために、クリスマス休暇を早めたり、シンタクラース祭をキャンセルするべきだという意見も出ているが、まだ統一見解は出ていない。

コロナチェックで2Gが採用されると
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先週の記者会見以来、政府と議会ではコロナチェック2G導入で論議中だ。内閣は導入に賛成だが、下院ではまだ反対派との話し合いが続いている。下院と上院の意見の相違は?賛成派と反対派の論点は?

2Gコロナチェックとは、ワクチン接種済みあるいはすでにコロナに感染し完治している人のみを対象となる。現行の3Gチェックは、この2種類のほか、コロナテストで陰性であった場合も含まれる。すでに1日の感染者数が2万人を超える今、政府はこの2Gの導入を急いでいる。2G導入反対者はこれを非ワクチン摂取者への差別だと弾劾。賛成者は公衆衛生と弱者保護を優先すべきだとしている。

議会で2G導入を支持しているのは、自由民主党(VVD)と民主66党(D66)のみ。連立政党のキリスト教民主党(CDA)とキリスト教連盟(CU)は疑問を示している。最終的にはCDAもデ・ヨング国民健康省大臣を支持するため、賛成派にまわるだろう。野党の労働党はコロナ規制そのものの見直しを提唱、VOLT党やPieter Omzigtの党はまだ検討中だ。つまり完全に反対という声は聞こえてこない。上院では連立党が過半数を満たないため、最低もう一党の支持が必要となる。

2G と3G以外にも1Gという選択もあると、キリスト教連盟(CU)。これはワクチン接種やコロナ感染済みとは全く関係なく、テストで陰性であることだけが必要であるという考え方。しかしこれは現実的ではない。週末の夜には100万回の検査が必要となり、その検査能力はない。3Gか2Gか1Gなのか?来週月曜日には議会で議案が提出される。その後閣議が開かれるが、いったいいつ法定化されるのかはまだ未定である。

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