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子供の新コロナウィルス感染激増
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先週末からのコロナ規制(ミニロックダウン)にもかかわらず、感染者数は増加しており、すでに1日に2万人を超えている。その中でも子供の感染が目立っており、子供同士の感染そして子供から大人への感染が問題化している。

10歳から14歳までの子供の感染はここ3週間で10万人に上っている。RIVM(国立衛生環境研究所)の「12歳以上の子供はワクチン接種を受けられるが、11歳以下の子供には接種がまだ行われていない。これが子供の感染を爆発させている原因。」も理由のひとつとして挙げられる。また子供には1.5メートルルールは適用されていないというのも、感染拡大の一因である。

ただ子どもたちは感染しても症状が出ないか、軽症ですむことが多い。入院をするケースもほとんどない。
問題は、子供からの感染である。0歳から11歳の子供は他の子供を感染させるだけでなく、とくにワクチン未接種の大人(50歳以下)を感染させているというRIVMのデーもある。
それでは子供もワクチン接種をすべきかというと、重症化する可能性が低いのと副反応というリスクもあるため、必要ないという専門家の意見もある。別の専門家は、ワクチンによる副反応に比べ、重症化する可能性は10倍あるとし、ワクチン接種を勧めている。いまのところは接種は両親の判断に任せているが、12月には欧州医薬局(EMA)が12歳以下の子供のワクチン接種に関する結論を発表するという。

学校での子供間の感染拡大を防ぐために、クリスマス休暇を早めたり、シンタクラース祭をキャンセルするべきだという意見も出ているが、まだ統一見解は出ていない。


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オランダでのオミクロン感染、南ア以前?
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11月28日南アからオランダへの渡航者13名から新型コロナウィルス変異株であるオミクロン変異株が見つかった。これに関連し、オランダ国立衛生環境研究所(RIVM)は、11月19日と23日の陽性者の検体を調べた結果、2人がオミクロン変異種に感染していたと発表した。南アがWHOに報告した24日よりも前に感染者が存在していたということになる。このうち一人は南アフリカに滞在していたが、もうひとりはアフリカに行ったことがない。感染源をたどることで、どんな経由で感染したかがわかるというが、まだ明らかになっていない。

RIVMは、過去の検査結果をさかのぼって再調査し、オランダにこのオミクロン変異株がどの程度広がっているのかを突き止める。検査結果は2ヶ月前までが追跡可能だという。
このほか、最近アフリカ南部に渡航したことがある人にも検査をするよう依頼している。過去のデータと新規検査により、国内のオミクロン変異株の広がりを調べるという。

RIVMは「結論を出すにはまだ時期尚早かもしれないが」、現在流通しているワクチンはオミクロン変異株に対しての防御効果はこれまでの変異株と比較し、高くないと述べている。ワクチンメーカーがオミクロン変異株にも効果があるワクチンを開発するには数ヶ月かかりそうだ。

EU内では44件のオミクロン変異種感染が見つかっている。オランダの他にはベルギー、ドイツ、デンマーク、スエーデン、フランス、スペイン、ポルトガル、イタリア、オーストリア、チェコである。英国では14件が確認されている。

変異株オミクロン感染者オランダで13名
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アフリカ南部で発生したと思われる新しいコロナ変異株オミクロン感染者が、南アフリカからオランダへ到着した2便から13名見つかった。日曜日午後の国立公衆衛生研究所(RIVM)の発表によれば、624名の乗客のうち61名が陽性。このうち13名がこの変異株オミクロンの感染者だった。

南アフリカのケープタウンとヨハネスブルグから金曜日にスキポール空港に2機が到着。乗客は全員コロナ検査を受け、結果が分析された。結果はまだ全員分ではないため、13名以上がこの変異株に感染している可能性もあるという。

デ・ヨング健康省大臣は、日曜日の記者会見にて今回の陽性者はすべて隔離、さらにアフリカ南部からオランダに戻る旅行者は全員隔離義務があると発表した。「オミクロン感染者がもっと拡大していた可能性も否めない。これまでの感染者検査ではこのオミクロン変異株は分析されていない場合もある。この変異株は感染力が高いことが懸念される。」と同大臣は述べている。南アフリカなどからの飛行制限はEUの規定に従うというが、オランダのような国での国境閉鎖は事実上難しいとしている。

WHOによればオミクロン変異株はデルタ株に比べ感染力が高いという。しかし重症化の可能性、そして現在のワクチンの効果についてはまだ判明していない。

部分的ロックダウン開始でも、感染者また増加1日19200人に
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昨日14日の感染者数はこれまでの最多の19,200人となった。ただし週末にRIVMへの報告に問題があったため数字は若干違うというが、増加していることは確かだ。全国緊急医療協会のカウパース会長によれば、オランダは医療逼迫に直面しており、コロナによる現在入院患者数は2000人で380人がICUで治療を受けている。
「またピークには達していない。コロナに感染した入院患者数はまだ増加する。」とカウパース氏。1週間後には2600人、その後は2800人まで増加すると予測している。

先週金曜日政府は、医療逼迫が深刻化するのを鑑みて、部分的ロックダウンを開始した。リンブルグ州の病院はコロナ患者数の増加で病院が対応できず、入院患者を他の州の病院へ搬送している。昨年はドイツの病院への移送もあったが、今年はオランダ同様感染者数の急増するドイツからの援助は期待できない。

入院患者にはワクチン未接種の人も接種済みの人も混じっているが、未接種の割合が高い。接種済みでも感染は避けられないが通常は比較的軽い症状ですむ。しかし高齢者など抵抗力の低い人は感染すると入院するほど悪化する可能性もあるという。
(グラフ:RIVM)


新型コロナウイルス関連情報 (感染防止措置の強化)
本日11月12日(金)午後7時より、ルッテ首相及びデ・ヨンゲ保健・福祉・スポーツ大臣が新型コロナウイルス対策に関して記者会見を行い、明日13日(土)の18時から、少なくとも12月4日(土)までの間、新型コロナウイルスの感染防止措置を強化する旨を発表しました。
この会見に関連し、オランダ政府がホームページ上に具体的な内容を公表しておりますので、その概要について以下のとおりお知らせいたします。
 なお、オランダ政府の発表の詳細につきましては、以下をご参照ください。(英語)
https://www.government.nl/latest/news/2021/11/12/press-conference-12-november-2021

1.11月13日(土)18時から適用される措置
○コロナ・エントリー・パスの提示が要求されない場所において、他者と1.5メートルの距離を保つ制限を再開する。
○コロナ・エントリー・パスの提示が要求されない場所において、マスクの着用が義務づけられる。
○生活に必須でない店舗(衣料品店、美容院、カジノ等)の営業時間を18時までとする。
○飲食店や生活に必須な店舗(スーパー、ペットショップ、薬局等)の営業時間を20時までとする。
○飲食店においては、コロナ・エントリー・パスの運用と、着席が義務づけられる。
○イベントは、コロナ・エントリー・パスの運用と、着席を義務づけた上で、18時までの開催が可能となる。1施設の最大人数は1250人とすること。
○営業時間の短縮義務は、芸術・文化活動(映画、劇場、コンサートホール等)には適用されない。
○スポーツは無観客試合となる(プロ・アマチュア問わず)。
○在宅勤務に関する勧告は、「他の選択肢がない場合を除き、在宅勤務」へと引き締められる(現行は、「少なくとも半分の労働時間の在宅勤務」)。
○自宅へ招くことができる最大人数は、1日の上限を4人とする。
○新型コロナに感染した場合、感染者及び同居する者全員が、ワクチン接種の有無にかかわらず、自主隔離を行う。
○中等職業学校(MBO)、高等職業学校(HBO)及び大学においては、職員を除き、1グループの最大人数制限を75名とする。ただし、試験会場においてはこの人数制限は適用しない。

2.今後予定されている措置(コロナ・エントリー・パスの運用拡大)
 今後数週間で感染者が減少した場合、政府は可能な範囲で措置を緩和する予定である。その際、コロナ・エントリー・パスの運用が、小売店、動物園や遊園地などへの入場や、職場においても可能となるよう、法的整備を進めている。また近い将来、3G(ワクチン接種証明書、回復証明書、陰性証明書)をコロナ・エントリー・パスとして用いて座席指定ありとするか、2G(ワクチン接種証明書、回復証明書)をコロナ・エントリー・パスとして用いて座席指定なしとするかを、経営者が選べるようにする。このコロナ・エントリー・パスの運用拡大については、議会の承認を経て開始される。

3.ワクチン接種
 11月19日から順次、GGDに来ることができる80歳以上の者、18歳以上の養介護施設入居者、患者と直接接触する医療従事者を対象にブースター接種を開始する。
 12月末からは、60歳から80歳までの者へのブースター接種を順次開始する。

【参考(蘭語)】
https://www.rijksoverheid.nl/actueel/nieuws/2021/11/12/boosterprik-voor-60-plussers-versneld-van-start

4.次回の政府発表
 政府は、12月3日(金)に、措置の再評価を行う予定である。

OMT、感染者急増で短期間のロックダウンを政府に提唱
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感染管理チームOMT(アウトブレイク・マネージメント・チーム)は、木曜日朝、政府に対し2週間程度のロックダウンを提唱した。 
今週の火曜日から水曜日の朝までの1日で感染の登録数が12,713人に上っている。これはパンデミックの始まり以来最高の数値に近い。1日の感染者数が最も多かったのは昨年12月20日の12,997人、同17日の12,778人である。ロックダウンの可能性については、政府討議のあと明日金曜日の午後7時に記者会見で発表される。

OMTが提唱するロックダウンは、イベントの中止と劇場や映画館の閉鎖を含む。また、飲食店などの閉店時間についても討議される予定だ。学校はこのまま閉鎖しないとしている。

現在オランダは感染者数が急増。リンブルフ州の5病院が9日、増加する新型コロナウイルス患者にこれ以上対応できる場所も人員もないとして、政府に新たな対策を求める書簡を送付している。病院の書簡は「われわれは医療崩壊に向けまっしぐらの状況にある。システム全体が飽和しつつある。他の地域もすぐに同じ状況になると確信している」と訴え、高齢者や感染リスクの高い患者へのワクチン追加接種(ブースター接種)の即時開始を含む新たな措置を求めた。

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