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花市場最高の売上記録、ただ価格は20%アップ
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世界最大の花市場(オークション)であるロイヤル・フローラの2021年の売上は56億ユーロと、過去最高であった2019年の売上を8億ユーロ上回った。この売上高増加は、価格が20%上がったことが要因となっている。実際取引量では2019年を下回っている。
2021年に取引された花は121億本。2019年には123億本だった。2020年と比較すると3%とわずかな増加だ。

売上が上がった要因は価格の上昇だが、これは輸送費とエネルギー費の価格上昇が要因となっている。オランダで取引されている花の多くがアフリカ産であることで輸送費の値上げは痛い。またオランダの温室で生産される花は、エネルギー費の上昇に大きな影響を受けた。

ただ価格上昇にもかかわらず、オランダ国内での消費量は上がっている。ロックダウンなどで在宅ワークが増えているため、住環境への以前よりお金を使う人が増えた。とくに庭の植物の販売が大幅に増えているという。


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花粉症とコロナ感染を見分けるには?
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今週から気温が急上昇し、花粉が舞う季節が始まった。花粉症の人にはつらい季節である。とくに今週からハシバミとハンノキの花粉が放出されそうで、空気中の花粉量が急増するらしい。オランダには花粉レーダーhooikoortsradar.nlというサイトがあり、地域ごとの花粉の量を表示している。このサイトによるとオランダ南部では花粉が増えており金曜日ぐらいまで空気中に含まれるようだ。

花粉症の症状はコロナ感染の症状と似ているところが多い。鼻水やくしゃみといったコロナ初期の症状である。国立衛生研究所(RIVM)によれば、この時期毎年同じような症状が出る人は、おそらくコロナ感染症ではないという。ただし不確かでない場合にはコロナ検査を受けたほうがいいとRIVM。

くしゃみも花粉症とコロナ感染では様相が違う。花粉症の場合には鼻から花粉が取り除かれればくしゃみは止まるが、コロナ感染では止まらない。同じように嗅覚や味覚の損失も、花粉症の場合は鼻詰まりが原因なので、鼻スプレーをすれば解消することが多いが、コロナの場合にはスプレーの効果がない。

花粉症を治す薬はないが、症状を軽くする薬はある。ワーヘニンゲン大学の免疫学教授のSavelkoul氏によれば、「特定の花粉にアレルギーがある人は、その花粉が発生する前に薬を飲んでおく。症状が出るまで待ってはいけない。」という。

オランダの花畑地域、人が集まるのを防ぐため伐採開始
オランダ語でボレンストレーク(Bollenstreek, 球根地帯)と呼ばれるハーレムからハーグを結ぶチューリップの花畑が並ぶ地帯では、毎年この時期になるとその絨毯を敷き詰めたような美しさを見ようと、多くの人が押し寄せる。今年は、コロナウィルスによる外出自粛が出ているものの、この地域に集まる人の数は多い。農家ではウィルスの蔓延を恐れ、月曜日から満開の花を刈り取り始めている。これは花卉農家や研究所のネットワークであるフラワーサイエンスが語ったもの。

この動きにどれだけの農家が賛同するかは不明だが、フラワーサイエンスによれば来週にはほぼ花は消え去るはずだという。通常は花が枯れる5月ぐらいまでそのままにしておくのだが、早いうちに花を刈り取ると球根に栄養が行き渡るため効果的だと、同団体のスポークスマン。

キューケンホフ公園で有名な球根地帯リッセ市とヒレホム市は、観光に来るひとたちの数を制限するために、道路に柵を設置するなど工夫しているが、あまり効果が出ていない。ここ数週間、かなりの人で賑わっており頭を抱えていた。リセ市の市長は、花卉・球根栽培者たちの今回のウィルス蔓延防止のための思い切った行為を歓迎している。

アムステルダムの花市場から花や球根が消え、土産物屋だらけに。市はこれに罰金
どのガイドブックにも載っている有名なアムステルダムの「花市場、フラワーマーケット」だが、ここ10年で花や球根を売る店が激減し、代わりに旅行者向けのお土産を売る店がマーケットを占めている。お土産は帽子やTシャツやマグカップと花とは無関係なものがほとんどだ。市当局は、花や植物よりも旅行者向けのお土産を優先する店に数万ユーロの罰金を課すことに決めた。

地元民が昔のように花市場で花が買えなくなったという苦情から、この条例が施行された。花市場の店舗では、販売する品物のうち花と関係ないお土産の品数は最高で4分の1までに義務付けられている。しかし昨年末に、全16店舗のうちこの条例に準じていた店はたった一軒のみ。この結果10店舗が罰金を課せられることになった。

罰金額は年間土地使用料の3倍という厳しいもの。使用料は店舗によって違うが10,000から40,000ユーロである。市当局は今回の措置で、フラワーマーケットが地元民に昔のように魅力的なものに戻ることを期待している。
観光客はフラワーマーケットで花を見るが、自分たちで花や球根は買わない。そこでフラワーマーケットの店舗は観光客にアピールする品物を置くようになったという背景がある。アムステルダム市はここ数年観光客の増加に頭を抱えており、観光客を減らし地元民を優先する政策を進めている。

ちなみにフラワーマーケットで売られているチューリップの球根も評判が悪い。昨年のバルブ・クオリティ・サポートの調査によれば、ここで売られている1364個のサンプルのうち、花が咲いたのはたったの1%。この結果について市当局は「構造的な消費者への詐欺行為だ」と批判していた。

ザイプの花畑 (3月29日~4月26日)
キューケンホフ公園に飽きた人におすすめ。
アムステルダムから北に70km、車で1時間程のところにある球根栽培地区ザイプには、息をのむような世界最大級の花畑が広がっています。毎年春の花の時期にはウォーキングツアー、ハイキングツアー、花のアート展等のイベントが行われます。

Zijpe: Groteweg 9, 1756 CK ’t Zand



アムステルダムの花市場で売られるチューリップの球根、ほとんどが粗悪品
チューリップの球根はオランダを訪れる観光客に人気である。アムステルダムの中心部にある花市場ではほとんどの店でチューリップの球根が売られている。しかしアムステルダム市と花球根連盟(KAVB)が調査した結果によれば、実際に植えても芽が出なかったり、表示されているものと違う花が咲いたりするという。調査団は異なる店で売られる1364個のチューリップの球根を調べたが、そのうち花が咲いたのは14個のみ。全体の1%に過ぎなかった。さらに花が咲いた球根のすべてがパッケージに表示されている花と違っていた。パッケージには青いチューリップの写真が載っていても実際に青いチューリップは出てこないのである。

アムステルダム市は消費者に対する詐欺行為だとし、花市場とアムステルダム市のイメージ下落を懸念している。
さらに調査はアムステルダムの花市場だけでなく、キューケンホフ近辺のリッセにある道路N208沿いにある「球根通り」でも行われた。ここでも同様な結果が出ており、「おそらく過去20年間、同様な不正行為が行われていた模様」だと調査団は発表している。これまでに数百万人に及ぶ旅行者やオランダ人消費者が被害にあっていたことになる。アムステルダム市とリッセ市そしてKAVBは、消費者と市場管理局(ACM)に調査結果を報告し、消費者の保護に務めるよう促している。

かつてアムステルダムの花市場は生花があふれる本物の「花市場」だった。ところが近年旅行者の増加にともない、土産物用の球根などを売る店がほとんどになってしまった。

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