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3Dプリントでできる銃、オランダで製造禁止強化
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オランダでは銃などの武器の所有は禁止されている。ところが最近では3Dプリントで武器(とくに銃)を自分で製造するのが可能になった。昨年だけで3Dプリントで製造された銃が14丁見つかっている。今年の2月にはゼーランドに住む極右の男性がこの銃を保持しているのが見つかっている。

オランダでは3Dプリントの武器を使用した銃撃事件はまだ起きていないが、ドイツなど国外ではすでに発生している。3D武器を趣味で製造する人もいるが、過激派が所有する可能性は高い。ただ精密さに欠けているため実際の使用には危険が伴う。最悪の場合には爆発する可能性もある。

3Dプリントの銃を製造するのは簡単だ。数100ユーロのプリンターとインターネットにある設計図をダウンロードするだけだ。部品の印刷はだいたい4日で終わる。ただしバレル、スプリング、バルブなど、多くの金属部品が必要ではある。警察や司法当局は、武器が過激派の手に渡ることを懸念し、ネット上の設計図の取締を強化したい意向だ。

オランダでは通常の武器と同様に3Dプリントで製造した武器の所有も禁止されている。ただ、この武器の製造設計図は禁止されていないため、警察や司法当局は、法律で禁止を求めている。さらに他のヨーロッパ諸国や3Dプリンターのメーカーと自家製の武器に取り組むことについて話し合っており、「プリンターに技術的な障壁を作り、この種の設計図がプリントできないような方法を探っている。」という。




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犯罪ジャーナリスト、アムステルダムで銃撃を受け重体
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オランダではおそらく最も有名なジャーナリストであるペーター・デ・フリース(Peter R de Vries)氏(64)が、6日午後19:30ごろアムステルダムの中心地で銃撃を受け病院に運ばれた。事件が起きたのは繁華街ライツェプレインに近い道路上。目撃者によれば5発が撃たれデ・フリース氏の頭を直撃したという。警察はすでに容疑者3名を逮捕しているが、実際の犯人であるのか否か、動機などは明らかにしていない。警察はさらに捜査を進めると発表している。

デ・フリース氏は犯罪捜査ジャーナリストとして活躍している。 犯罪捜査ジャーナリストというのは、警察やときには犯罪組織と協力し、犯罪を捜査し、犯人を追いつめメディアで発表するというジャンルのジャーナリズムである。デ・フリース氏は数々の本の出版をはじめとし自身のテレビ番組も持っていた。過去40年以上に渡り、多くの犯罪を解決したり未解決事件に取り組んできた「人道派」ジャーナリストだ。1980年代にハイネケンの社長であったフレディ・ハイネケンの誘拐事件で名を馳せたのが始まりで、その後数々の重大事件に関わり、最近でもモロッコマフィア関連の犯罪に関わっている。

事件の直後、アムステルダム市長を始め、ルッテ首相、フラッパー司法大臣が記者会見で、怒りと遺憾を発表。国王夫妻もフェイスブックにて法治国家への攻撃だと憤りを表明している。


 アムステルダム北部で強盗と警察の銃撃戦。まるで犯罪映画
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アムステルダム北部で水曜日、貴金属輸送車を襲う強盗事件が発生。犯人は2台の車で逃走したが、追跡する警察との撃ち合いとなり2名が負傷、1名が死亡という事件が起きた。逃走車は、アムステルダム北部からブルック・イン・ワーターランドまで警察とのマシンガンによる銃撃戦を繰り返しながら逃走し、最終的には7人が逮捕された。逃走に使われた車2台は犯人によって燃やされていたが、その後別の車に乗り換えロッテルダム方面に逃走した犯人もいた。最終的には全員が逮捕された。

貴重品輸送車には5000万ユーロ(60億円)相当の金塊や宝石が積まれていた模様だが、強奪されたものはまだ見つかっていない。

銃撃戦が繰り広げられたブルック・イン・ワーターランドはアムステルダム北東にある静かな村。そばにはスーパーマーケットなどがある。目撃者によれば銃撃戦は戦場のようだったという。犯人は、オランダ人とベルギー人だと言われているが、まだ詳細は発表されていない。

ユトレヒトでのトラム内銃撃事件、容疑者の単独犯行
今週の月曜日ユトレヒトで3人が死亡7人が負傷した事件の容疑者ギョクメン・タヌシュは、検察によれば単独で銃撃事件を実行したという。タヌシュは、テロを目的を含む複数の殺人容疑で逮捕されている。当初は共犯者としてタヌシュを含む3名が逮捕されていたが、検察の調査ではタヌシュは他の2人からの補助は受けていたという証拠はなかった。

現在捜査は進行中であるが、今の所被害者と容疑者の間には何の関係もないことが判明されている。ただ犯行の動機はいまだに明らかにされていない。テロが目的なのか、容疑者の精神異常が過激派の思考に影響されたものなのか、検察は事情聴取を進めている。現在、タヌシュは精神心理鑑定を受けている。容疑者は以前に店舗での万引きや押し入りで逮捕されたことがある。さらに強姦でも容疑者となっていた。なぜこの容疑者を野放しにしていたかについて、国民の世論だけでなく政界でも批判が出ている。

容疑者として弟とともに逮捕された男性(27)は昨日拘束を解除されたが、ソーシャルメディアで個人攻撃されていると怒りを表明している。

オランダ地方選と一昨日の銃撃事件の影響
本日20日はオランダの地方議会とWaterschapというオランダ独特な水管理委員会選挙。後者はオランダに住んでいる人なら国籍に関係なく日本人にも選挙権がある。投票用紙配布数は1310万通。全土に1万近い投票所がある。投票は夜21時まで。

地方議会選挙は伝統的に投票率が低いと言われている。前回は50%に満たなかった。しかし今年は投票率が上がると見る向きもある。2日前に起きたユトレヒトでの銃撃事件と天気の良さがその理由だ。ユトレヒトの銃撃事件はまだテロとは確定していないものの、反移民を掲げる極右党である自由党(PVV)党と民主フォーラム党(Forum voor Democratie)には追い風になるかもしれない。ただ、この両党の支持者は固定しているため、新規にこの事件を受けこの両党に投票をしようとする人は少ないという見方もある。また、脅威が迫っている場合には一般的に既存の政党に投票するという過去のデータもあることから、ルッテ首相のVVD党に有利という説もある。
世論調査では、自由民主党と反EUと反移民を掲げる民主フォーラム党が拮抗している。

ユトレヒトの銃撃事件、容疑者逮捕
18日朝ユトレヒトで起きた銃撃事件で3名が亡くなり5名が負傷した。トルコ出身のギョクメン・タヌシュ容疑者(37)は、事件の数時間後、現場から約3キロ離れた建物内に潜んでいるところを発見された。捜査当局によると、銃撃犯の犯行動機はまだ不明。

タヌシュ容疑者は2週間前にも、自転車窃盗、店舗無断侵入で逮捕されている。それ以前にも強姦罪で逮捕されるという経歴があったが数日後釈放されている。強姦の被害者であるアンジェリーク(47)によれば、タヌシュが事件後に自分のところに押しかけるのではないかと不安だったという。タヌシュ容疑者はコカインを服用し、強姦し暴力をふるったという。アンジェリークは、容疑者はテロリストではなく、ただの精神異常者だと断言している。また近隣の人も容疑者は普段から情緒不安定だと証言している。一時期熱心なイスラム教徒になったかと思うと、酒を飲みだすなど、一貫性がなかった。

別の情報源(近隣の住民)では、タヌシュの家族はサラフィー主義のセクトに属しているという。タヌシュもこの感化を受けていた可能性もある。弟はチェチェン紛争に参加していたとみられ、フェイスブックのページにはジハードの旗の写真が載っている。チェチェンのイスラム武装勢力は、過激派「イスラム国(IS)」ともつながるとされる。しかし、今のところ銃撃の動機は明らかにされていないため、テロと結びつけるのは時期尚早である。

銃撃発生を受けて、空港やモスクに準軍事警察を配置するなどユトレヒトの警戒レベルは最高レベル5にまで引き上げられたが、容疑者逮捕を受けて4に引き下げられた。
(画像はトラム内のカメラが撮ったもの)

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