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エネルギー危機は数年続く!? 省エネのヒント
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光熱費の上昇が続いている。そしてこの上昇は数年続く可能性がある。オランダ経済政策分析局(CPB)は昨日「かなり多くの世帯が光熱費の工面に苦労するだろう。とくに契約を更新する際に問題が生じるはず。」との見解を発表した。エネルギー費は近い将来に下がる見込みはないという。
1ヶ月の光熱費が400ユーロ上がったという世帯も例外ではない。政府は低所得者に対し補助金を出しているが、平均的な家庭でも光熱費の負担は家計を圧迫している。

光熱費の値上がりはまだ始まったばかり。7月11日からさらに契約が変わる。これまで光熱費値上げの影響を受けてきたのは変動制の契約を結んでいる世帯だった。しかし固定契約を結んでいる世帯もこの契約期間が切れると、更新する際にはかなりの値上がりとなる。経済専門家によれば、電気やガス料金は2023年も2024年も値上がりが続く。ロシアからのガス輸入制限やロシアによるウクライナ侵攻といった地政学的な要素が大きく影響している。

この光熱費の高騰に一般市民が対処するには省エネを励行するぐらいしか方法はない。もちろん暖冬になれば20%程度暖房費を節約できるがこれも不確実な予想だ。以下は専門家による省エネ方法とその効果(家の大きさや断熱などにより変わるが、以下は平均的なもの)。

・使用している部屋のみを暖房する。(年間550ユーロの節約)
・サーモスタットを就寝1時間前に15度にする。(年間260ユーロ)
・サーモスタットを通常より1度低く設定する。(同200ユーロ)
・留守の際には室温を15度に設定する。(同200ユーロ)
・セントラルヒーティング(CV)のボイラー温度を80度から60度に変更(ボイラーの寿命中1200ユーロの節約)
・シャワーは平均9分だがこれを5分にする。(ひとり年間40ユーロの節約)
・食洗機、洗濯機、乾燥機、冷蔵庫などの電力使用は大きい。2000年前の機器はエネルギー消費の少ない新しいものに買い替えたほうがいい。
・家を購入あるいは賃貸する場合にはエネルギーレベルの低いものを選ぶ。


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