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果物は農薬まみれ。使用量は増加の一方
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果物や野菜に使う農薬は使用量が増えているだけでなく、健康への害も無視できないレベルになっている。欧州委員会(EC)は2020年に農薬の制限を発表しているが、実際に使われている農薬は増加の一方だ。非営利団体の農薬使用反対ネットワーク(Pesticide Action Network - PAN)の調査によれば、果物の農薬の使用量は9年前に比較し53%増えている。PANは果物に含まれる有毒の農薬の種類と割合そして生産地国別に調査した。(結果は下のリンクで)

ECが制限しているにもかかわらず農家はなぜ農薬を使うのか? 農薬を使う目的は、カビ、雑草、害虫を防ぐためだ。とくに果物は野菜に比べてカビや害虫に弱いため、農薬の使用量も野菜の数倍だ。問題は、農薬を使えば使うほど、カビや害虫は農薬に耐性を持つようになり、この結果使用量はさらに増すという悪循環だ。

当然のことながら農薬は体や自然に悪い。農薬はガン、奇形、脳の病気、パーキンソン病などと深い関係があるという。またホルモン分泌にも影響を与えている。

PANは農家が化学肥料や農薬ではなく、オーガニックなものを使うよう推進すべきだとしている。そのために、低農薬あるいは無農薬の果物を買いやすくする(値段を下げるなど)ことを提唱している。

果物を洗っても毒は流れない。植物自体が毒を吸収しているからだ。妊婦や小さな子どもは有機や無農薬製品をとることが推奨される。ただ、有機や無農薬野菜・果物は値段が高すぎて誰でもが入手できるわけではない。これを政府はなんとかすべきだとPAN。以下はPANが調査した農薬の濃度が高い野菜・果物である。詳細はリンクの報告書を参照。

■ 農薬まみれの野菜・果物
イチゴ、ほうれん草、白菜、ネクタリン、りんご、ぶどう、ピーマン、サクランボ、桃、ナシ、セロリ、トマト、ケール

■ 比較的農薬を使っていない野菜や果物
アボカド、とうもろこし、パイナップル、玉ねぎ、パパイヤ、アスパラガス、メロン、キウイ、キャベツ、マッシュルーム、マンゴー、スイカ、さつまいも


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オランダで売られている野菜・果物に内分泌撹乱を起こす残留農薬?
オランダの店頭で販売されている野菜や果物にはホルモンバランスに悪影響を与える残留農薬がついていると、全国紙Trouwが本日書いている。これに対しオランダ食品・消費者向け製品管理局(NVWA)が月曜日発表したところによれば、オランダそして他のEU諸国の野菜や果物についている農薬は比較的少なく、これはここ10年以来の変わっていないという。

ただし、EU以外の地域から輸入される製品については、EUで許可されている農薬量の限度を超えているものがある。またホルモンバランスを崩す農薬はEU以外の国で使用されている。一番残留農薬の多い野菜や果物の生産地は、ドミニカ共和国、ウガンダ、そしてケニアが挙げられている。EU内ではスペインがやり玉に上がっている。

NVWAの調査に基づきTrouw紙が調べた内容によれば、オランダで売られている野菜、ハーブ、種子、穀物、ナッツにはホルモンバランスを崩す残留農薬が含まれているという。これに対しNVWA当局は、Trouwの分析結果を確認できず、残留物質が内分泌かく乱物質であるかどうかの測定は行っていないと述べている。

EUは2009年に内分泌撹乱物質(ホルモンバランスを崩す物質)が消費者の口に入らないよう規定を設けている。しかし環境団体PANヨーロッパによれば、この規定は必ずしも遵守されていないとTrouw紙。

オランダのほとんどの青果は残留農薬の基準クリア
オランダで流通しているほとんどの野菜・果物は法律で定められている残留農薬基準をクリアしていることがわかった。木曜日にオランダの食品・消費者向け製品管理局(NVWA)が発表した調査結果である。検査で基準以上の残留農薬が検知された野菜・果物は全体の2%だった。

NVWAは2012年7月から今年の6月まで9200個の野菜・果物のサンプルを検査した。今回の調査では以前より基準値を超えるものがやや増えたので、さらに管理を厳しくしていくとNVWA。
過剰な残留農薬が検知された青果のほとんどはEU外からの輸入品で、東南アジア、中国、ケニア、スリナムそしてドミニカ共和国からのもの。

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