ニュース

オランダ鉄道、火曜日全国規模でスト
ns.jpeg
先週から労働条件改善を求めてオランダ鉄道(NS)の労組が、オランダ北部、西部、北西部と地域ごとのストを続けてきたが、今日火曜日はオランダ中央部のストとなる。このためオランダ全土がストの影響を受けることになる。NSは、スキポール空港とアムステルダムを結ぶ路線以外はオランダ全土で列車は運行しないと発表した。ユトレヒトはオランダに中央部にあたり、多くの路線がここに集中している。このため全土が影響を受けることになった。

例外はアムステルダム中央駅とスキポール空港を結ぶ路線で15分おきに運行。国際列車はタリスとユーロスター以外は運行中止となっている。

NSと労組の話し合いはまだ合意に至っていない。労組は購買力を取り戻すため大幅な賃上げを要求している。
ストが始まったのは先週の水曜日だが、毎日地域ごとのストが行われてきた。昨日も北ホランド州ではほぼ列車は全滅だった。明日水曜日がスト最終日となり、南部と東部での列車運行が中止となる。


関連記事

オランダ鉄道またスト、金曜日と来週も
staking.jpeg
8月末に各地で行われたオランダ鉄道(NS)のストで労使の合意が得られなかったため、NSはまたストを行う。9月9日(金)には西部と北西部の列車運行を中止する。9月13日(火)には東部、南部そして北部での運行停止。そして15日(木)には中央部となる。
今週の金曜日に計画されているNSのストには、地域交通(バスなど)の労組もストに加わる。フリースランド、フローニンゲン、ドレンテ、そしてオーフェルアイゼルの地域交通が労働条件の改善を求めストを行う。

NSの従業員がストを行うのは今年で2回目。8月末には4日間に渡り地域ごとのストが行われたが、30日(火)にはユトレヒトのある中央部だったため、全国で列車が運行できない状態となった。

政府はNSと労組FNVに対し「公共交通のイメージを悪化させるだけ」だとして、交渉の早期解消を求めている。しかし両者の合意には程遠いと見られる。

労組はインフレ率にあった給与の値上げを要求。賃上げにより購買力の低下を防ぐだけでなく、NSでの求人を容易くすると主張している。さらに、労働時間の短縮と仕事に対するリスペクトを要求している。合意に至らない場合には先月のように全土に影響するストを行う可能性があると労組。

オランダ鉄道、来週からストに。利用者補償あり
ns.jpeg
来週8月24日(水)からオランダ鉄道(NS)の職員はストに突入すると、鉄道労組FNV Spoorが発表した。ストは5日間続く予定だが、毎日別の地域で実施される。

ストがいつどの地区で行われるかについての詳細はまだ発表されていない。NSもストが与える乗客への影響についてはまだ想定していない。まずは労組の詳細計画を聞いてからだというが、「鉄道は全国ネットワークなので、一部の地区がストに入ると全体へ影響が波及するはず。」とコメントしている。NSは、先週賃上げや労働時間計画の効率化などを求めている労組と話し合ったが、合意にいたらなかった。このため労組はストを行う。
NSによれば、労組は20%の給与値上げを要求している。

鉄道労組は、「利用者がストの影響を受けることについては申し訳ないと感じているが、ストは最終的には利用者の利益になる」と述べている。「現在、NS は深刻な人手不足に悩んでいる。その結果、列車はキャンセルされ、社会の安全が深刻な圧力にさらされている。その流れを変えるには、まともな労働協約が必要だ」と広報担当者は強調している。

NSはストによる遅延などに対し利用者に補償すると、そのHP上で書いている。

住宅不足で大学が留学生に「ストップ」
university.jpeg
オランダの住宅不足は留学生にも大きな影響を与えている。9月から始まる新学期に向け、複数の大学が「部屋が見つかるまでオランダに来ないよう」呼びかけている。この呼びかけを始めたのはアムステルダムにあるVU(自由大学VrijUniversiteit)とUvA(アムステルダム大学Universiteit van Amsterdam)。どの大学都市も学生の部屋不足だが、アムステルダム市は特に深刻だ。ここ2年間は、バケーションパークがコロナ禍で空いていたためそこに住むことができた。ところが、コロナ禍は過ぎ去りバケーションパークというオプションはなくなった。

アイントホーフェン、ユトレヒトそしてマーストリヒトの各大学も先週から同じような呼びかけを始めている。ユトレヒト大学は、部屋が見つからずにオランダにやってきてテント生活を送ることを懸念して、この措置をとるという。オランダ人学生にとっても住宅不足は深刻なときに、留学生の部屋探しは困難を極める。コロナ危機以前にもティルブルフやフローニンゲンそしてアムステルダムの大学に留学した学生でテント生活を余儀なくされた人もいる。

オランダの大学はどこも学生の増加が著しい。留学生も例外ではない。2021−2022年には115,000人の留学生がオランダにやってきた。これは前年度より11,000人多い。アムステルダムの大学2校では4分1の学生が留学生だ。マーストリヒト大学に至っては留学生が56%を占める。

学生向けの住居不足はすぐに解消されないだろう。昨年だけで不足は20%も増加している。学生寮が建設されているがこれも間に合わない。住宅不足は留学生の増加もその原因の一端を担っている。オランダでは大学の国際化を進めてきたがここで足止めを食らいそうだ。

【お知らせ】ピアニスト向井山朋子のKUMANO(熊野)
KUMANO.jpg
熊野に生まれたアムステルダムを拠点として活動するピアニスト/美術家、向井山朋子によるコンサート&ビジュアルインスタレーション「KUMANO」が9月1 日にアムステルダムでオランダ初演を迎える。

ユネスコの世界遺産としても登録されている熊野をテーマに、熊野で撮影した映像、ピアノと自然音と電子音が交差する音世界、リアルタイムのコンサートとマッピングを重ねる方法で、向井山の幼少の頃の記憶を追体験しながら、極私的な視点で熊野の世界を再構築する公演。

アムステルダム公演(9月1日)の早割チケット販売は7月31日まで。その後、ハーグとフローニンゲンでの公演が予定されている。

【KUMANO 2022 NL tour オランダでの公演スケジュール】 

9月1日(木) アムステルダム De Duif Amsterdam
KUMANOチケット予約

9月9日(金) ハーグ KORZO Den Haag

10月11日(火)  フローニンゲン  SPOT/De Oosterpoort Groningen

テストの結果や成績表を出さない学校
class.jpeg
オランダで、成績表を出さない学校が増えている。テストや点数が重要視される教育を止め、別の教育法を実験的に行っている。教師は授業のあと生徒たちがどのくらい学んだのかを知るために、生徒たちと話し合うのが基本になっている。「テスト勉強をしてもその後すぐに覚えたことを忘れてしまうのが常だ。新しい教育法では、学んだことがしっかり身についているのを確かめて、次の章に移る。」 テストも行うが、目的は採点ではない。生徒たちがどこにつまづき、何を強化しなければいけないかを教師が知るためだという。

これは、指導を行うだけでなく、生徒が言われたことを理解しているかどうかを確認し、必要に応じて教師は専門知識に基づいて質問をする。この方法で、教師は自分が教えていることを批判的に見ることができる。

成績表を出さない学校で学ぶ生徒の両親は、テストの結果が出てこないのは不安に感じる。また自分の子どもがどの程度学力が上がっているのか、下がっているのかを知りたいのが山々だ。しかし、こういう学校では教師が生徒ひとりひとりに合った教育を行うので成績やテストの点は意味がないという。テストはあくまでも理解度を計るもので、評価するものではないという考え方が基本にある。このモデル校であるアルフリンク・カレッジ(小中高等学校)には、教師や教育関係者の訪問が絶えないという。

オランダの学校では小学校のグループ3(日本の1年生)からテストが行われる。「この最初のテストで、学力が低い子供と高い子供というレッテルが貼られる。このテストは子供だけでなく両親にも大きな影響を与えている。」教育専門家によれば、子供は評価を受ける前に、より高いレベルに行くための学ぶチャンスを与えられるべきだ。

アルフリンクの教育方法は大きな利点があるものの、教師の負担は大きい。授業をするだけでなく、子どもたちひとりひとりの学力の成長を助けねばならない。ただ、学校内の中間テストや高校卒業試験に関して、疑問視する人も増えており再考するいい機会となっている。

ポートフォリオ・オランダニュースは2004年から17年間、読者のみなさまに無料で記事を提供させていただいてきました。 広告主様による財政援助や読者のかたによる寄稿などで、これまでの間無事にニュースを発行することができたこと、心からお礼申し上げます。 今後も正確で迅速そして皆様のお役にたてるニュースを配信続けるため、ご支援をお願いしております。 以下のフォームから寄付ができます。クレジットカードだけでなく、銀行カード(オランダ、ベルギー)そしてPaypalでもお支払いができます。銀行カードの場合には支払いページで「Direct Debit」を選びます。どうぞよろしくお願いいたします。