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8月のインフレ13.6%と大幅な上昇
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オランダ中央統計局(CBS)によれば、8月の物価は前年同時期と比較して13.6%上昇している。この値上がりの主たる要因は、ガスと電気代の大幅な値上がりである。ロシアが欧州にガスを供給制限していることと、そしてこれがさらに厳しくなるのではという懸念からガス料金が劇的に上がっている。

ガスの市場価格は8月は過去最高を記録した。光熱費、ガソリン代、ディーゼルなど他の燃料価格もこれに追従して上がっており、過去一年で88%も上昇した。

エネルギー価格の上昇は、食品、飲料、光熱費に大きな影響を与えている。オランダでの生活費は限りなく高くなっており、生活苦を強いられる人が低所得者層だけでなく、中所得者層にまで広がっている。今後内閣が国民の生活をどのように支援するのかに注目される。昨日行われた連立各党による予算会議で、購買力を回復させる計画を本日発表することが決定している。


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インフレ減速するなか、食品は軒並み値上げ
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オランダの11月のインフレ率は11.2%だった。たしかにこの数字は高いものの、過去数ヶ月に比べると減速している。ただ、食品、アルコールそしてタバコは昨年比で大幅に値上がりしている。インフレ率は先月に比べると5.6%下がっている。中央統計局(CBS)によると、エネルギー費が下がったことが要因だという。

10月にはエネルギー費は昨年同月と比較し100%上がっている。それが11月は40%の値上げに留まった。「もちろん上げ幅は高いが、他の月に比べると低い。」とCBS.

昨年からエネルギー費は大幅に値上がりしている。しかし、値上がりの幅は下がっており、ガソリンなどの車両燃料費はだいぶ安くなっている。

光熱費の上昇が減速し、全世帯が補償金を受け取るなど、一時のショックは薄れつつあるものの、食品などの毎日の買い物にはほとんど影響はなく逆にかなりの勢いで上がっている。



世界最大の半導体チップ製造ASML, 不況もインフレもどこ吹く風
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半導体チップ製造機械メーカーであるオランダのASMLの第3四半期の業績は期待以上だった。世界的なインフレ、景気後退への恐れ、消費者信頼度の劇的な低下などにもかかわらず、同社の売上はさらに記録を更新し続けている。

ASMLは、フェルトホーフェンに本部を置く半導体製造装置メーカー。半導体露光装置を販売する世界最大の会社で、16カ国に60以上の拠点を有し、世界中の主な半導体メーカーの80%以上がASMLの顧客である。
売上高は 当初の予測である51億ユーロを大幅に超え、58 億ユーロに達している。さらに利益率は第 3 四半期でも約 52% という夢のような業績を達成している。CFOのダッセン氏によると、不確実性は数か月前よりもはるかに大きくなってはいるものの、顧客が一斉に脱落する原因となる極端な開発が行われない限り、グループは2023年もこの状況は続くと確信している。

また、世界中の政府がチップ生産を他国に頼らず、自国で行いたいと計画していることも追い風となっている。その結果、より多くのチップ工場が建設されることで、ASML は中期的に利益を得ることができる。またコンピュータ チップが世界的に不足していることからも恩恵を受けている。

IMFのオランダ経済予測、インフレと成長止まり
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国際通貨基金(IMF)は、オランダは来年も物価上昇が続き、経済成長は止まると予想している。今年のオランダの経済成長は4.5%と見積もっているが、来年は0.8%へと減速する。今年のインフレは12%と高く、来年も8%程度になると予測している。

IMFの予測は、9月にオランダの中央計画局(CPB)が発表したものよりも悲観的だ。CPBによれば、来年のインフレは最高でも5.5%だとしているが、ガス価格にも大きく左右される。

世界的にも成長は鈍化する。ヨーロッパにおけるガス価格の高騰、ウクライナでの戦火が世界経済に影響を与えている。さらに黒海協定での価格協定にもかかわらず、戦争は穀物価格を押し上げている。そしてウクライナ紛争だけでなく、中国の経済状況も世界経済に逆風となっている。中国政府はコロナによるロックダウンを続けており、昨年の巨大不動産会社エバーグランデの倒産以来、不動産市場も悲惨な状況だ。

経済の後退はヨーロッパだけではない。IMFは米国と中国の経済の悪化も懸念している。「最悪な状態はこれからやってくる。2023年は景気後退となるだろう。」とIMF。「政策立案者は市場の安定を確保しなければならないが、中央銀行は金融政策をインフレ抑制に集中させ続けなければならない」としている。

このIMFの発言はオランダ中央銀行のクノット頭取の声明と結びついている。彼は政府のエネルギー上限政策に批判的だった。クノット氏 はこの上限政策で支出が増加し価格をさらに押し上げる可能性があるという。欧州中央銀行にとって、上限政策を行わ買った場合よりも少し金利を引き上げる必要があることを意味する。
(画像:IMF)

オランダのインフレ11%を超える!
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オランダの物価は上昇の一方で消費者の生活を圧迫している。7月のインフレ率(物価上昇率)は11.6% 6月は9.9%だった。つまり、昨年の7月に100ユーロで買えたものが111.6ユーロに値上がりしているということだ。この数字はオランダ中央統計局が発表したものだが、欧州共通メソッド(HICP)を使った計算方法で算出したものである。

この高いインフレ率は、エネルギー費の値上がりが主たる原因となっている。これにより、食料や飲料なども値上がりしている。3月に11.7%という高インフレ率を記録したあと、4月5月6月とゆっくりと下がってきたが、7月にまた大幅に上昇した。

このインフレで買い物をすると1年前の11%以上高くなる。ただ商品によってかなり上昇しているものもあれば、それほど変わらないものもある。3月には光熱費やガソリンが上がったが、今月は他の商品の値上がりが顕著だ。小売店の売上量は減っているのだが値段が高いため、売上高に影響がないという。

オランダ人、インフレで将来の経済展望暗く
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オランダ経済はまだ成長を続けているが、このところの急激なインフレで経済後退を恐れている人が増えている。とくに家賃補助を受けている人たちは悲観的だ。この層は昨年にも金銭的な問題に直面しており、この状況は悪化しそうだ。

調査によれば、今年の第1四半期には15歳以上の成人の30%が今年は自分の財政が悪化すると考えている。昨年同時期にはこれは16%だった。状況はとくに家賃補助を受けている世帯が深刻だ。自分の家を所有していたり家賃補助を受けていない世帯は、深刻度は低そうだ。

このままエネルギー価格が上昇し続けると120万世帯が経済的に困窮すると予想されている。中央統計局(CBS)の調査でも、消費者信頼度は過去最低になっている。これまでは車や家具などの高価格の買い物をしていた人も財布の紐を締めている。これがさらに経済悪化につながる。

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