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オランダ、トランスジェンダー法の改正へ
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下院は今週火曜日と水曜日に「トランスジェンダー法」の改正について討議する。改正されると法的な性別の変更が容易くなる。さらにこれまでのような心理的苦痛を強いられる手続きを踏むことが少なくなる。

自分の生まれたときに医師により観察された性が、自身のジェンダー(性別)表現と異なる場合には、まずジェンダーポリ(性別クリニック)に申請する。ただそこで実際に面接に至るまで最低でも1年かかる。そこから公式な書類で別の性に変わるまでかなりの時間がかかるだけでなく、多くの障害に直面する。パスポートやIDの性別が違うため、病院や国境などで止めらたりする。また常時専門家による「性転換証明」を持ち歩かねばならない。その中には人格障害に関する項目も含まれる。

LGBTQの権利がかなり拡大しているオランダでもトランスジェンダーに関してはまだ法的に整備されていない。今回の議会で改正法が通ると以下が可能となる。
・法律上の性別を変更するのに、専門家からの声明は不要になる。
・16 歳までの若者が法的な性別を変更することも可能になる。ただし裁判所での裁定が必要。
・申請はこれまで出生した市町村となっていたが、今後は現在住んでいる市町村で可能となる。


性別の変更申請時の専門家による宣言書は、ノルウェー、アイルランド、マルタ、アルゼンチンなどですでに不要となっている。オランダ人権研究所はこれを強調し、修正されたトランスジェンダー法を採用することを勧めている。


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アムステルフェーンで少女が虐待。LGBT関連で警察が捜査。目撃者求める
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月曜日午後アムステルフェーンのウェストヴァイクで、14歳の少女フレデリックさんが4−5人の男子に暴行を受けるという事件が起きた。少女が歩いていると男子に呼び止められ「お前は男なのか女なのか。」と詰問された。少女は「そんなことはどうでもいい。」と無視したあと「私は私。人はなりたいものになれる。」と言い返したという。その後少年たち(11歳から15歳ぐらい)がフレデリックさんの顔を殴るなどの暴行を働いたため、少女は鼻が折れたり歯が何本か欠損するなどの重症を負い病院に運ばれた。

フレデリックさんの父親はこの事件をSNSであるLinkedInに投稿し、犯人探しの協力を求めている。さらに、「自分が女の子であろうと男の子であろうと、そしてゲイでもバイセクシュアルでもどうでもいいことだ。私はフレデリックをとても誇りに思う。」と書いている。この投稿にはたくさんの励ましや同情が集まっているという。

アムステルフェーン警察は、LHBTI関連の暴力は最優先に捜査すると発表。事件が起きたのは日本人が多く住むウエストヴァイクのAlbert van Dalsumlaan。この事件を目撃した人、犯人を知っている人は0900-8844まで知らせて欲しいとのこと。
アムステルフェーンのウェストヴァイクは静かな住宅地で、このような事件が起きることは皆無であるため、住人も驚きを隠せない。(画像は事件が起きた場所。Google Street View)

* 27日夜、容疑者のうちひとりの男子(14)が逮捕された。

LGBTIインデックス、オランダ欧州トップ10から転落
欧州における同性愛者や性転換者の権利を守るための団体ILGAが14日に発表したレインボーインデックスによれば、オランダは49カ国中11位に転落した。LGBTCと呼ばれるレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、性転換者、両性有具者に対する差別や犯罪、結婚、社会的地位位などを調査したこのランキングで第一位となったのはマルタ。続いてベルギーとノルウェーとなっている。これに対しLGBTIが虐げられている国ワースト3はアゼルバイジャン、アルメニアそしてトルコ。

ゲイの結婚を世界で最初に認めた国であるオランダは、これまで先進的な政策を推し進め常時トップ10に入っていたが今年は11位に。この結果に対しオランダのLGBTIの権利を代表する会であるCOCは遺憾を表明した。オランダはゲイやレズビアンに対する差別は法律で禁じられているが、性転換者や両性有具者に対する権利は未だに明文化されていない。これが今回の転落の一因ではないかと見られている。この調査は、LGBTIの機会均等、家族問題、ヘイトスピーチ、法の整備、言論の自由、保護の観点から点数をつけている。

アムステルダムでLGBTの祭典「ユーロ・プライド」始まる
ゲイの祭典であるゲイプライドの欧州版「ユーロ・プライド」が23日土曜日にアムステルダムで開幕した。皮切りは「ピンクの土曜日」と呼ばれるイベント。ゲイ、レズビアン、バイセクシュアルそして性転換者 (LGBT) が、彼らに対する理解を広めてもらうため、フォンデル公園からダム広場まで行進を行った。 

しかし、米国のオーランドで起きたゲイクラブでのIS信奉者によるテロ事件、さらにミュンヘンでの乱射事件の直後であったため、オランダにおける警戒態勢は高まり、このイベントに対する警備は厳重なものとなった。オランダ・テロ対策安全委員会(NCTV)は、オランダにおけるテロ攻撃の可能性も軽視できるものではないとしている。

8月7日まで続くこのユーロ・プライドのハイライトは、8月6日に行われる運河パレード。約80隻の船の上に、それぞれ独特の衣装をまとったLGBTやその支持者たちが乗り込み、音楽に合わせ踊りながらパレードする。

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